【五輪】北京2022 大会最終日・お茶の間観戦記
ついに最終回となりました。
いつも思うんです。
2週間って長いよなぁ、身体保つかなぁって。
でもあっという間に終わっちゃうんですよね。
多分日本で一番オリンピックを見てました。
カーリング女子決勝・イギリス戦
団体競技が国代表として国際試合に出る際、大抵の種目は国内の有力選手の中から選抜する形を取っています。
野球やサッカー、ラグビーなどもそうです。
しかしカーリングは多くの国がチーム単位で代表を決めます。
今回日本女子代表として選ばれたチーム、「ロコ・ソラーレ」も国内の試合で「北海道銀行」に勝利してオリンピック出場権を得ました。
「強い人を集めた選抜チームにすればいいのに」と思われる方もいるでしょう。
しかしカーリングというのは特殊なスポーツで、どちらかというと将棋やチェスのようなブレインスポーツに近いです。
作戦が何よりも重要なので、試合中に選手たちは何度も話し合い、意見を出し合って方向性を共有します。
このため、急造チームでは意思の疎通が難しく、情報の伝達に齟齬が生じるのです。
今日の試合だけを見れば、7エンド目、イギリスに4点を取られたところで勝負ありでした。
負けたことは残念ですが、しかしカーリング史上初の銀メダルは快挙です。
そして彼女たちは今大会の試合中の姿を通して、普段の生活や仕事にも通ずる大切なことを教えてくれています。
カーリングを制するものは人生を制する、と言っても過言ではないかもしれません。
ロコ・ソラーレのみんな、本当にお疲れさまでした!
常呂町で麻里ちゃんも待ってるよ!
フィギュアスケート・エキシビション
フィギュアスケートにはエキシビションという種目があります。
これは言うなればファンサービスに近いもので、オリンピックの他競技には存在しません。
何故それが許されているかというと、元々フィギュアスケートというのは人を魅了し感動を与えるのが主目的だからです。
技術によって点数を付けてはいますが、そもそもはバレエや演劇と同じく、いかに人の心を打つかが重要視されています。
その原点を大切にしているからこそ、エキシビションは必ず毎大会行われるのです。
エキシビションでは、試合で禁止されているような技も解禁されます。
カナダのキーガン・メッシングとアメリカのネイサン・チェンがやっていたバックフリップもそのひとつです。
昔はこの後方宙返りも試合に使用されていたのですが、片足着氷が基本でなければならないということ、失敗した場合の危険性が高いということから現在ではエキシビションやアイスショーに限って許されています。
そしてやっぱり羽生結弦の中国人気はすごいです。
ひとりだけ歓声の量と質が違う…。
閉会式
開会式と同じく、プロジェクションマッピング主体の構成です。
このプロジェクションマッピングを手掛けたのは、「中国のチームラボ」とも言われているデジタルアート集団Blackbow。
過去にチャン・イーモウ監督とも仕事をしていた関係から、今回携わることになったそうです。
中国のデジタル技術が凄すぎて、日本置いてかれてるな、と感じてしまいます…。
本当は日本にもスゴイ技術者がいるはずなんですけど、妙な縦割りとか締め出しのせいで東京五輪の開・閉会式がああいうことになっちゃったんだろうなと思うと、残念です。
次の冬季五輪開催地はイタリアのミラノ&コルティナダンペッツォ。
ちなみにイタリア国民の2026年冬季五輪開催支持率は8割超えです。
その頃にはマスク無しで有観客開催ができる状態になっていることを祈ります。
まとめ
オリンピックでは平和を象徴する歌として、開会式でジョン・レノンのIMAGINEがよく使われます。
しかし私はオリンピックが終わると、必ずフランク・シナトラのMyWayが聞きたくなるのです。
当然ですがアスリートにはひとりひとり背景があり、事情があり、そのすべてを知ることはできません。
けれど競技に打ち込む姿から、その人の生き様が滲み出ます。
歓喜を味わった人や失意のどん底に落ちる人、心から楽しんだ人や後悔の残る人。
上手くいってもいかなくても、その瞬間を本気で生きたことに疑いの余地はありません。
オリンピックには人生が詰まっているのです。
だから私はこれからも、本気で生きる人を応援するためにオリンピックを見続けるでしょう。
最後に。
ここまでお付き合い頂いたみなさんに感謝します。
正直言って、誰にも読まれないんじゃないかとか、何の反応もなかったら途中でやめようかなと思ってました。
でも読んでくださる人がいて、コメントまで頂けて、あぁ書いて良かったなと胸がいっぱいです。
みなさんのおかげで、そして今これを読んでくれているあなたのおかげで、無事にゴールできました。
本当にありがとうございます。
ほんのちょっとでもスポーツに興味を持って頂けたら、これほど嬉しいことはありません。
3/4から始まる北京パラリンピックについても、今度機会があれば少しだけ紹介したいと思います。
それではみなさん、2024年パリ大会で、また!
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