鰻の行方
前回テオ君から「デートの日に仕事入っちゃったテヘペロ☆」をされて「ふざけんなよクソが」という気持ちを押し殺してどうにか平静を保ったわけですが。
数時間モヤモヤが消えず。
また同じことになったら嫌だなと思い、こんな文言を送りました。
「私、仕事でデートの予定キャンセルされるの嫌だから、こういうことはなるべくしないでほしい」
すぐに既読が付いたものの、返信が来ません。
テオ君は毎日朝に「おはよう」、夜に「おやすみ」を送ってくるLIONのように律儀な人なのですが、その日は結局「おやすみ」が来ませんでした。
そして翌朝も「おはよう」は来ません。
え？
嘘でしょ？
もしかして終わった？
こんなことで？？？？
脳内会議
とりあえずお昼まで待とう。
そう自分に言い聞かせてなんとか心を落ち着かせる。
タバコの本数が増えて仕方無い。
12時。
やっぱりというか当然というか、返信は来ない。
私の送った文章がキツイ口調だったのかもしれない、と省みて追撃LINE。
「ごめんね、ちょっと強い言葉使いすぎたかもしれない」
しかし待てど暮らせど返信は来ず。
ここでもうひとつの問題にハタと気付く。
もしもこのままテオ君とグッド・バイだった場合、予約した鰻屋をどうするのか。
実は今回の店は私の行きつけであり、入荷の少ない「特別な鰻」を取り置きしてあるのだ。
わざわざ取り置きしてもらっている以上、キャンセルするのはお店に対して申し訳無さ過ぎる。
どういう理由で連絡して来ないのかは分からないが、とにかく鰻のためにも「会うか会わないか」だけでも明瞭にしておきたい。
ジーノ君の時の鮨屋でもそうだったけど、私の行きつけの店にトラブル持ち込むのホントやめて…。
執事に相談
こういう時こそ執事・マサキの出番。
なんか前回の記事にしれっとコメントしてたなそういえば。
電話で事情を話してみた。
「うーん。もしかしたら『仕事と私どっちが大事なの？』みたいな風に受け止められちゃったかもだね。俺は凛ちゃんがそういう意味で言ったんじゃないってことが分かるけど。もうちょっと詳しく理由を送ってみたらどうかな？」
なるほど。
というわけで「仕事が理由で約束を反故にされたことが前の彼氏と別れた原因だった」的な内容を作成。
そして「もう会いたくないならちゃんと言ってくれないと、お店も予約しちゃってるし…」と、連投。
程なくして返信が来た。
「キャンセルでお願いします」
ブルータス、お前もか。
諦めと執拗の狭間で
終わった。
こんな短い期間でまた終わってしまうのか。
「分かった。さよなら」と打ちかけていた指が不意に止まる。
本当にこのまま別れを告げていいのか。
短い期間ではあったけれども、ここまで積み上げてきたものをこんな些細な躓きで崩すのか。
普段は諦めの良い私だけれど、恋愛においては諦めの悪さ（良い意味で）が功を奏することをさくらんさんの記事で学んでいる。
ここで引いたらダメだ。
せめて理由を聞こう。
「分かった。でも今までの気持ちが全部なくなるぐらいに酷いことを私は言ったのかな？もう会いたくないぐらいに？」
「ううん、酷いことはしてないよ。好きだよ。でもちゃんと仕事がない時にしっかり会いたいと思って。もし次の機会があるなら、たくさんデートできる日に会いたい」
え、終わってない…？
「まだ付き合いたいってこと？」
「え、もちろんだよ！そうじゃなきゃ嫌だよ…」
今まで私がメンヘラ思考だと思っていたけれど。
もしかしてテオ君のほうがメンヘラなんじゃ…？
対話
「凛さんを少し振り回しすぎたね、ごめんなさい。ちゃんと時間取るからそれまで待っていてほしい」
そう来たか…。
「元カレとそういう過去があるって知らなかったから、俺も甘えてたんだと思う。ごめんね。大好きだよ。早く引っ越したいよ…」
実はテオ君、今年の夏に東京に引っ越してくる予定なのだ。
元々彼は進学で上京して来て、卒業後東京の会社に就職した後に独立した。
そのまま東京に住み続ける予定だったのだが、ご家族の事情で帰阪。
身辺が落ち着いたので、また東京に住居を移すことになっている。
「俺も一応経営者で、ひとりでやってるからさ、自分が動かないとお金生み出さないし…。とか言い訳しつつ仕事優先にしてた部分もあったなぁと反省してる」
彼の職種は、本人曰く「タレント商売」だ。
人柄と手腕で仕事を取ってくる仕事。
だからお客さんを優先にしなければならないこともあるだろう。
ここまで反省の弁を述べてくれるのだから、私も寄り添わなくてはならない。
「私はちゃんとテオ君が東京に来てくれるまで待ってるよ」
「ありがと。ほんまに大好き」
そうして「おやすみ」を言い合って、とりあえず落着した。
鰻どうすんだよ問題
さてここからがむしろ本題である。
note上で詳しい日時や場所を出すことは出来ないのだが。
今週私と一緒に鰻を夜に食べに行ってくれる人を募集してます。
とりあえず妹のセリちゃんに打診したのだけれど返信待ち。
さすがに初対面の人と鰻はハードルが高いので、友人並びに私のLINEを知っているnoterさんに、これからお声を掛けていこうかと思ってます。
※6/12追記
セリちゃんが一緒に行ってくれることになりました！！
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