2021年の振り返り①東京オリンピック2020
本来こういうのは12月とかに書くものだとは思うのですが、多分またくだらない記事を書きたい欲に駆られてしまいそうなので、早めに書き始めます。
第一弾は7月から8月にかけて開催された東京オリンピックについて。
オリンピックを骨の髄までしゃぶりつくした私の、個人的厳選名場面集をお届けします。
オリンピック観戦は人生のノルマ
実は私は無類のスポーツ好きです。
「いつも男の話ばっかりしててスポーツの記事なんて書いてねーじゃねーか」とツッコまれるのもごもっとも。
おっしゃる通り。
ただこれには理由がありまして。
スポーツは競技によって結構人を選ぶので、「6の倍数の得点時にしかタオルを使ってはいけないという卓球の謎ルール」とか「フェンシング・フルーレの優先権、素人で見切れる人0人説」みたいな記事はあんまり読みたい人いないと思うんですよ。
まあ言い訳はこのぐらいでいいとして。
私は夏季・冬季オリンピックに関して、自分に日本人選手のメダル獲得の瞬間を全てLIVE中継で見るというノルマを課しています。
2016年のリオオリンピックの時なんか、時差が12時間だったので完全に昼夜逆転生活をしてました。
「日本人選手だけを応援?なんかそれってどうなの」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
ごもっとも。
ここで私の2021年8月1日のスケジュールをご覧ください。
もうね、日本人が出てない競技を見る時間なんて無いんですよ。
何なら試合時間被ってるんで、NHK・Eテレ・NHKBS・民放を神業スイッチングしないとダメな日も何日かありますよ。
競技と競技の合間に掃除・洗濯・料理・トイレ・タバコ休憩を挟むので、もう仕事してる暇なんてありません。
さあ、そんなオリンピック廃人が選ぶ名場面集です。
卓球混合ダブルス準々決勝・大逆転劇のシーン
卓球の混合ダブルスは、日本の「じゅんみまペア」が金メダルを取りました。
しかし私が一番心を動かされたのは、準々決勝のドイツ戦です。
卓球は11点で1セットを取る、4セット先取制なのですが、試合はセット数3-3ともつれて7ゲーム目に。
6-10とマッチポイントを握られ、絶体絶命のピンチ。
私が祈りながら(本当にテレビの前で手を組んでた)見守る中、2人は驚異の粘りを見せて10-10のデュースに持ち込みます。
そして16-14で粘り勝ちし、メダルへの扉をこじ開けたのです。
日本がオリンピックの卓球で金メダルを取ったのは初めてのこと。
本当に本当に2人は頑張ったんです。
男子飛び込み・寺内健選手へのスタンディングオベーション
日本男子飛び込み界のレジェンド・寺内健選手の競技が終わった後、会場がスタンディングオベーションに沸くシーンです。
飛び込みは6回の演技をし、その合計得点で競う競技なのですが、日本代表の寺内選手は12位に終わりました。
しかし6回目の演技を終えた後、会場の関係者は総立ちになって拍手を送ります。
何故なら彼が40歳であり、オリンピックに6度も出場していることを知っていたからです。
国際水泳連盟は、公式ツイッターで彼の写真と共に「LEGEND」という言葉を投稿しました。
陸上女子1500m・田中希実選手の国旗を掲げる姿
国旗と一緒に記念撮影するのは通常メダル獲得者です。
田中希実選手はメダルに届かず8位入賞という結果だったのに、何故?と思われるかもしれません。
実は彼女は凄いことをやってのけました。
日本人は陸上競技に弱いとされていますが、中でも1500mのような中距離種目が苦手です。
男子100mで決勝に残るのが難しいのと同様に、1500mで決勝に出場したこと自体が快挙でした。
その上、田中希実選手は4分の壁を突破して入賞という、日本の女子陸上界で誰も成し遂げられなかったことをしてみせたのです。
関係者はその快挙を称えて、思わず国旗を彼女に渡しました。
決して驕った行為ではなく、彼女の偉大さに敬意を表した周囲によって実現した姿なのです。
男子ゴルフ銅メダルの潘政琮選手のキスシーン
男子ゴルフは4日間に渡って試合が行われましたが、同率3位が複数人いたのでプレーオフの展開に。
オリンピックにおけるゴルフは金・銀・銅メダルがそれぞれ一名ずつにしか与えられないので、銅メダルをひとりに絞らなければならないのです。
プレーオフとは、ざっくり言うとサドンデス方式の延長戦で、日本からは松山英樹選手が参戦していました。
なんと7人が同率順位だったので、1時間半にも渡っての延長戦。
結果的に台湾の潘政琮選手が勝利し、キャディの奥様と抱き合って喜びを分かち合います。
直後に台湾のテレビ取材を受けた彼はこう言いました。
「最後に、妻に感謝しなければならないので、彼女にキスします。テレビの前で彼女にキスします」
2人の愛の力で勝ち取った銅メダルです。
多分日本一オリンピックを見ていた
他にもまだまだ紹介したいシーンはあるのですが、長くなってしまったのでここらでやめておきます。
日本人は計58個のメダルを獲得し、その58シーンを全て生放送で見ました。
オリンピックがある年には、1ヶ月以上前から仕事先に「この期間は休みます」と伝えて休んでいます。
そしてTVやパソコンの前から一生懸命応援するのです。
大声を上げ、歓喜し、涙が止まらなくなることもあります。
すると1日の終わりにはもうぐったりです。
そんな毎日を2週間続け、魂を抜かれたような気分で閉会式を眺めます。
しかしその2週間後、今度はパラリンピックが始まるので、また気合いを入れ直すといった日々でした。
というわけで第二弾は東京パラリンピック2020です。
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