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『ユーコン川を筏で下る』野田知佑

カヌーイストの野田さんによる、カナダのユーコン川の筏下りの旅行記です。

ビールを飲みながらグレイリングを釣ったり、ヒルネをしたりしながら、700kmの冒険を続けます。


この本で印象に残った一節です。アメリカからユーコンのホワイトホースに移り住んだ人達についての話です。

極地には「フル・ライフ」がある。

アメリカ 本土 で 安楽 に 過ごし て き た 人間 が 、 人生 に 物 足り ず に アラスカ や ユーコン に き て 、 本当 の 人生 に 目覚める 。 そして 、 生きがい の ある 人生 について 思考 する の だ 。 いろいろ な 猥雑 な もの が ない シンプル ライフ を 送っ て いる と 、 ある 日 、 自分 の 生活 が すっきり し て 、 しごく 単純 な もの に 要約 さ れる こと に 気づく 。 本当に 必要 な もの は ごく 少ない 。

少し の 肉 と 塩 、 自分 の 思考 を 保つ に 足る 少し の 良書 、 それで 十分 生き て いける の だ 。 自分 の 贅肉 が どんどん 取れ て いく 。 極寒 の 地 で 全力 を あげ て 生きる 痛快 さ 。 彼ら は それ を 〝 full life 〟 と 呼ぶ 。

野田さんの本はいつ読んでもスカッとさせてくれます。

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