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『幸福の哲学』岸見一郎


本書はベストセラーである『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』の著者による、本当の幸福について述べたものです。

著者が『嫌われる勇気』で伝えたかったことをもう少し深く知れたように思います。

自分だけがなんでこんな目に合うのだろう、何もかも面白くない・・・など、すっかりマイナス思考に入ってしまっている時に、この本を読み返すと沢山の気づきがあります。

日常生活でささやかな幸福を感じられる瞬間を持てることは、人類の偉業と並ぶほどの 奇蹟 といってよい出来事なのだ」

「どれほど大変な日常での生活の中にあっても、ささやかな幸福を感じること以外の幸福はない」

「可能性の中に生きない  何かが実現しさえすれば本当の人生が始まる、そう考えている限り、今は仮の人生、準備期間でしかなくなる。だが、今こそが本番で、リハーサルの時ではない

「怖れから脱却するためには、今のこの幸福が持続するかどうかなどとは考えないことが肝要だ。明日も幸福が持続するかどうかはわからない。どうなるかはわからないとしても、今ここで感じている幸福には意味がある」

「あわててはいけない。リールケの言ったように先に無限の時間があると考えて、落着いていなければいけない。それだけがよい質の仕事を生み出す」






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