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『打たれ強く生きる』城山三郎

本書は、日経流通新聞に昭和58年5月2日から12月26日まで「人生のステップ」と題されて掲載されたエッセイから再構成されたものです。
(付記より)

この本は、仕事で悩んでいる時に、会社帰りの本屋さんで偶然手に取りました。沢山の気づきをいただだきましたが、今回はその中で、

勉強すること、深くつきつめることにより、道が開けていく

と勇気づけられた箇所をいくつかご紹介します。


化学会社に就職したのに、配属された先が飯場の炊事係であった。思ってみなかった職場である。だが、原さんはくさらなかった。
(中略)
調べる気になれば、勉強する材料はいっぱいあった。そして、勉強していくと、次から次へと、また勉強の材料が出てきた。そして、最初はつまらないと思った日々の仕事にも、はりが出てきた。
(中略)
初心である限り、人生はいくらでも広がっていくものである。


どんな仕事に就かされても、どんな土地へ行っても、必ずその行先には勉強することがあるはず。
(中略)
日頃から、知的好奇心のために、せっせと燃料を補給するくせをつけておくことである。


現場にはあらゆる人生の材料がころがっている

その中から自分で問題をつかみ、その問題をひろげ、深めていくことである。
同時に、そこが生涯の情報基地のひとつとなるように、そこの人々とも、深く大切につき合うことである。

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