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『TAKE NOTES!』ズンク・アーレンス


ドイツの社会学者であり、58冊もの著書を残したニクラス・ルーマンが実施していた「ツェッテルカステン」というメモの管理方法を紹介しながら、メモをとることの本質を説明してくれています。

自分のようにメモをたくさんとる方には、有益な部分や考えさせられたりすることが多いと思います。ノート術の本の中では、かなり読みごたえがある本でした。

ただし、ニクラス・ルーマンの具体的なノートの管理方法は学術論文をアウトプットすることをベースとしているので、このまま実践するのはハードルが高いかもしれません(私もです)。

私も管理方法の実践というよりも、以下に抜粋したような、この考え方は良いな、と思ったところを参考にさせていただいています。


ひとりの人間がどうしてそんなに生産的になれるのか、という質問に対するルーマンの答えは、何かをやることを決してみずからに強要することなく、自分に向いていることだけをしたのだ、ということでした。 「行き詰まったら、いったんやめて他のことをやるんだ」

成功とは、強い意志力と抵抗に打ち勝つ力の産物ではなく、最初から抵抗を発生させない賢い仕事環境の成果である。

やりたくないことをやらなかったからこそ、印象深い仕事ができた。

ポイントは、すでに自分の持っている知識の上に(メモを)蓄積していくこと。

アイデアを永久に保存するための貯蔵庫を用意する。

(本のメモは)自分の言葉で、言及されていないことも書く。
言い換えられなければ、真に理解できていない。

メモを有効活用し、良質なアウトプットをたくさんしていきたいですね。

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