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まめちゃんの名前どうしよう問題|保護犬まめちゃん

まめちゃんの新しい名前を決めた時のことを忘れないように、ここに書き留めておこう。

先日の家族会議の議題は「里子として迎える予定のまめちゃんの名前を考えよう」だった。まめちゃんという名前がありながら、 また新たに名付けるとは、少し奇妙な感じではある。

「なんか、変えたりしたらまめちゃんて付けた人に失礼じゃない?」と息子。
私も、"まめちゃん"という名もなかなか可愛らしいのだし、そのままでも良いのではないかなぁと思っていた。

ところが、夫の温度感は違った。

「福島から連れられて来てまだ数週間だし、"産まれながらのまめちゃん"というわけでもない。それに、家族に迎え入れるのだから、子を名付けるように、真剣に考えてみたいんだ。」と言う。名付けへの想いを、息子が産まれた時のことを例にして語り出したので、我々は熱意に負けた。

「日本犬だし、はんなりした女の子って感じがいいねぇ」
「"あずき"はどう?同じ"豆"の種類ってことで。」

「んー、豆柴なのにあずきって言ったら小豆柴(※豆柴よりも小さいサイズをそう呼ぶらしい)かと思われるかもなぁー」
「確かになぁ。」

冷静に考えると、「小豆柴」と間違えられるかどうかなんて、大した問題ではない。しかしながら、一生に幾度とないこの機会のためか、私たちはそこにこだわったのだった。

「じゃぁ、ほかの豆の種類にしてみない?何があるかな。」
「カラスノエンドウとか?」
「なんだか苗字みたいだね。」
「だだちゃ豆?」
「微妙〜笑」

「代案。"あんず"は?」
「いいね、"あずき"に似た響きでかわいい!」

「じゃあ、あんずちゃんに決定ー!」

こうして、大真面目なんだか、適当なのか分からない議論を経て、まめちゃんの名前が"あんず"に決まった。ぷりっとしたアプリコットは、若いまめちゃんのイメージにぴったりだ。

「あんず。」
「あんず〜」
「あんず!」

皆で呼ぶ練習をしてみる。うん、うん、なかなかいいじゃない。

近々、預かりさん宅でまめちゃんと再びお見合い予定だ。その時に名前のこと、お話ししなくてはね。君の名前はあんず、だよ。

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