コロナ維新
最近での時代の大きな変革は、152年前の江戸幕府の終焉と75年前の第2次世界大戦での日本の終戦ではないだろうか。
そして今回の新型コロナウイルスによる新生活様式による「新しい価値観」はこれらと同じぐらいの変革となるのだろうか?
もしそうであるのなら75年周期で変革が訪れることになる。
この変革には必ず生活様式の変化が伴う。
江戸時代から明治時代に変わったときには、刀を捨て、ちょんまげを切り、身分制度もは解放になって世の中が大きく変わった。
第2次世界大戦で敗戦を負った日本はその後に目まぐるしい復興を成し遂げ、経済大国となった。
そして今回のコロナで大変革となるのか?それとも今まで通りなのか?
各社のアンケート結果だと、おおむね以前の生活様式には戻らないと回答した人が6割から7割いるそうだ。
その背景にあるのがリモートでもコミュニケーションである。
会社に出社して集団で仕事するのもコミュニケーションの一環で、
会議や打ち合わせもコミュニケーションである。
そして営業でのアプローチやプレゼン、契約もコミュニケーションである。
このコミュニケーションと思っていた行動が実は生産性が低く、効率が悪かったことに今まで気がつかなかったといったのは事実であろう。
会社には出社するもの、
皆で直接集まって議論するもの、
営業は足で稼ぐもの。
これらは実は勘違いだったのでは?と気づいたのが今回のリモートワーク。
既に戦後から75年経ったが、このコミュニケーションに疑問を持つことが無かった。
なので会社におけるコミュニケーションが非効率だと思うどころか、
リアルなコミュニケーションズこそがセオリーといった雰囲気でもあった。
しかし、コロナ自粛でリモートワークとなり、今までの非効率な部分が浮き彫りになってきた。
まず通勤時間や会議・ミーティングのためのスケジュール調整。
交渉・打合せのための移動時間。
これらは何の生産性もない。
生産性どころか、コストである。
そのコストをカバーするために非効率なコミュニケーションを行う。
この非効率なスパイラルから抜けられない。
その結果、会社は利益率を下げてしまう。
とは言っても、いきなり何の準備もしていない中でのコロナによるリモートワークになってしまったので戸惑いも隠せない。
いま否定的な人も徐々に慣れてくるだろう。
そしてリモートワークがスタンダードになってきたころには、
「久しぶりにお会いしましたね」というのが挨拶になるだろう。
人は急激な変化には躊躇してしまう傾向がある。
変化に不安を感じるのもわかる。
特に今回は予期せぬ事態だったから。
しかし、明治維新、戦後と大きな変革があった後は目覚ましい発展と遂げてきた。
日本はそれだけのポテンシャルを持っている。
このままズルズルと景気後退を待っているのがいいのか?
それともここで大変革のチャンスをもらったと考えるのかである。
それにはもちろん痛みを感じることもあるだろうがイノベーションの起こりやすい状況であることには間違いない。
これまでの推測が正しければ「コロナ維新」となるだろう。
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