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三次情報バイアス症候群

あなたの周りには無数の情報があなたを危険に導いています。
そのことに気づいている人はほとんどいない。
いやいや、私は大丈夫って思っているあなたもしっかり感染者です。
実際に私もその一人である。

その原因は三次情報によるバイアス(先入観)に侵されているからです。
三次情報ってご存知ですか?
この三次情報が正しい判断を鈍らせています。

三次情報とはどういう情報かと思っていませんか?
実はこの三次情報の見分けが非常に難しいのが厄介な原因の一つでもあります。
その前に、三次情報というからには二次情報・一次情報というのもがあります。
そこを理解しなければ三次情報を具体的に見分けることができません。

では、一次情報とはどういう情報なのかを説明します。
簡単に言うと、自分で収集したデータや情報です。
それは自分自身で体験したり気づいたり、研究したりして得た情報です。
この場合、本やネットで調べた情報は一次情報ではありません。
本の著者が本を書くために入手したデータや情報は著者の一次情報ですが、それを本にしたものを読んで得た情報は二次情報です。

このように自分発信の情報が一次情報です。
この情報は自分で体験や確認した情報なので自己判断する上で大変貴重な情報であり、価値も最も高くなります。

しかし、一次情報を入手するためには時間や費用がかかり過ぎてコスト高になるのはデメリットと言われています。

次に私たちが一番左右されやすい情報が二次情報です。
この二次情報は一次情報ほどは価値は下がりますが、効果が高くコストが抑えられる情報であるが、判断を間違えるとその逆効果もある。

二次情報で代表されるのが本や新聞、マスコミなどです。
私たちコンサルタントも一部その中に含まれます。

一次情報と二次情報の違いは情報の加工と保管場所です。
一次情報から二次情報に移るときに、情報発信者の意向が必ず加工されて伝えようとします。

この加工は情報発信者でなければ加工の度合いはわかりません。
強い思考の持ち主が情報発信者であれば一次情報を使って発信者の都合のいいような二次情報に加工されます。
そしてその二次情報は保管場所を本や新聞の情報として一次情報を別な場所へ保管されます。

一次情報に比べて二次情報は入手が簡単で費用も限定的です。
本1冊買うのに1,500円だとすると、1,500円の限定的なコストであるが、その本を書くために入手した一次情報は1,500円どころではない。
その10倍、100倍いや1000倍かもしれない。
そして取得する時間も何日いや何年もかかったのかもしれない。
それだけ一次情報は貴重で価値があるものです。

二次情報は一次情報に比べて加工された分、その情報の価値は下がります。
なのでこの価値を見極めるのがポイントとなります。
そのためにたくさんの二次情報を集めて信憑性を確かめたり検証しなければいけません。
決して本を数冊読んだぐらいや毎日数社の新聞を読んだぐらいではまともな判断は出来ません。

私たちコンサルタントは、この二次情報を基にすることも重要ですが、自らが一次情報を取得しなければいけません。
二次情報だけに頼ると間違った判断を起こしかねませんので。

そして問題なのがこの次の三次情報です。
もうお気づきでしょうが、三次情報とは二次情報を更に加工して保管場所を変えた情報のことです。

二次情報でさえもその価値は一次情報より低くなるのに、三次情報は更に価値は下がります。
しかし、その入手方法は更に簡単になりコストもほとんどかからなくなります。

真実の一次情報から二次情報、三次情報と移っていくことによって相当に加工されて、どんどん恣意的に情報が変化されたり着色されたり誇張されるようになります。

この代表的なのがネット情報やYouTube、SNS、ブログ等です。

これらは簡単にコストもかけずに誰でも入手できます。
その数も無限大に。
一次情報よりも二次情報が数が増えます。
そして三次情報になると更にアメーバー的に増殖します。
言い換えればウイルスがどんどん変化して増殖するように。

このように情報はウイルスと同じです。
更に三次情報から四次情報、五次情報となるともう判断は出来ません。
そんな情報の渦に巻き込まれているのが今の状況です。

既に若い人は当然のことですが、40・50・60代でもネットに依存している人も少なくはありません。
ネットの三次情報を判断基準にしている人がほとんどです。

しかし、よく考えてください。
二次情報を三次情報に加工して発信する人には何らかの意図があります。
ブログだったらアクセスしてもらおうと。
YouTubeだったら視聴してもらおうと。
SNSでブランディングして人気になろうと。
ホームページだったら見ていただこうと。
ネットショッピングだったら買ってもらおうと。
必ず情報発信者の意図があります。

そのためには三次情報も正当化しているように加工しなければいけません。
不都合な三次情報は情報発信者の意図ではありませんから。


今私たちが目にしている情報が二次情報なのか、それとも三次情報なのかを見極めるのは至難の業です。
完璧に見抜くことは出来ないでしょう。

芸能人や有名人、著名人が発する情報がたとえ三次情報であっても信じてしまいますよね。
特にテレビで発言していた。
新聞に載っていた。
雑誌に書いてあった。
YouTubeで解説していた。
これ全部ウソかもしれませんよ!って言っても私の言葉の方が信用できないって思うのが普通です。

私も実際に有名人、YouTubeの登録者数、売上た本の物数などで信用して判断してしまうことがあります。
このようなバイアスが決して正しいとは限りません。

とこのページで言ってい情報こそが三次情報かもしれませんね。
私はなるべく自分自身で一次情報を収集して加工をしない状態で二次情報としてお伝えしたいと思います。


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