![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144608275/rectangle_large_type_2_58b91ff97c64a7c102f2ba0519e0c69b.png?width=800)
何事もゲームのように初心者であることを楽しめるか
私は今3つのことの初心者をやっています。
1つ目は筋トレです。身長168cm、体重53kg、体脂肪率9%台のガリガリ体系なので、ちょっとでも健康的な肉体を手に入れたいなと思って半年前からジムに通っています。
食事量を適切に増やせずにいたためか、筋肉痛にはちゃんとなるのに体重も筋肉もほとんど増えていません。今月に入ってようやくカロリー計算アプリ「あすけん」の有料プランに入って、本気で肉体改造に取り組んでいます。
2つ目プログラミングです。完全未経験からいきなり社内プロジェクトの業務に携わることになったため、かなり大変な思いをしています。
最近テキスト覚えゲーから積極的アウトプットにシフトしたことで、ようやく学習が加速してきた実感が出てきました。とはいえ、基礎レベルしかできていないことに変わりはありません。
3つ目はnoteです。中学生・高校生の時に二次創作小説を書いていたこともあったのですが、きちんと読まれるための文章を書くのは初めてです。
これまでの自分の知見や思考を言葉にするということを文章でも会話でも避けてきたので、毎回記事を書くのに苦労しています。
これら3つについて、現状としては「楽しい」よりも「不安」や「惨め」という負の感情が勝っています。
結果が出ないことや、能力が足らない自分と向き合うのが苦しいです。
学生時代にそういったこと挑戦をしてこなかったツケが、20代後半になって回ってきたんだと思います。
でも実は一つだけ、そんな弱い私が初心者を脱したものがあります。
それはリズムゲーム、いわゆる音ゲーです。
ゲームというとバカにされてしまいそうですが、月並みな言い方をすると「たかがゲーム、されどゲーム」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718805690726-JdCq8L1tF9.jpg?width=800)
私がやり込んでいるのはbeatmania IIDXという、ゲームセンターで遊べるDJシミュレーションゲームです。簡単に言うと、音楽に合わせて2分間で2000回ボタンを押すゲームです。しかも正確な演奏であると判定されるのは±16.67ms(約±0.017秒)なので、かなりの熟練度を要求されます。
私はこのゲームを2020年6月にプレイし始めました。
最初はレベル1すらクリアできるか怪しかったです。隣で上級者がプレイしていると、並んで低難易度をプレイする自分が恥ずかしいと思っていました。
それでも諦めずに練習を続けました。コロナ禍で頻繁にゲームセンターに行くことができなかったため家にも練習環境を用意し、週4以上の練習頻度を確保しました。
それから4年が経過した今、実力判定システムで全プレイヤーの上位15%程度まで上り詰めました。段位認定と呼ばれる試験モードで、上から2番目の「中伝」という段位も獲得しました。
「私なんてまだまだ」という気持ちはありますが、今の実力で初心者を名乗るのは皮肉になってしまう程度の実力はつきました。
このゲームをやってる間のことを思い返すと、初心者であった頃から苦しいと楽しいが共存してたんですよね。
成長が一時期止まって「もう一生上位勢には届かない……」なんて絶望的な気持ちになったこともありましたが、それでももがいて壁をぶっ壊し、また成長の軌道に乗ったときは楽しくてしょうがなかったです。
そして一回壁をぶっ壊した経験があると、また結果が出なくない時期が来ても「いつかあの快感が来る」って信じられるようになるんです。
「それはゲームだから」と一蹴することもできますが、私はこのマインドが他の趣味や仕事でも通用するものだと思っています。
新しく始めることって最初の数日はワクワクするんですけど、目立った成果が出ないとすぐに向き合うのが億劫になるじゃないですか。仕事なら責任があるから少しくらい苦しくても進むしかないですけど、「やめる」の選択肢をノーリスクで取れる場合、大半の人は「やめる」を選んじゃうんです。苦しい先にとんでもない成長と快楽が待っていることを信じられないから。
もちろん成長するためのメソッドは大事なので学んだほうがいいと思います。この情報を探し当てられるかも明暗を分けているでしょう。
でも、最終的に脱初心者できるかどうかは「初心者であるうちに初心者であることを楽しめるか」にかかっていると思います。
視界が開けたときに存分に開放感を味わうために、今の全然うまくいかない苦しさもしっかり脳に刻み込みながら前に進む。
そんなマインドをあなたは持てるでしょうか?
まあ、この記事を書こうと思うまで私もすっかり忘れていたんですけどね。
筋トレ、プログラミング、note、それぞれうまくいかないことが多すぎて苦しいですけど、この「初心者感」をしっかり脳に刻んで、いつか来る開放感に備えようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?