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POETRY

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詩を書いてみたので、まとめてみました。
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記事一覧

POETRY 「泉」

雨が降り続く街
泉は清らかに潤う
絶えず水は注がれる
水底は映らない

雨が少なくなった街
泉は蒸発し続ける
水位はどんどん低くなり
そして水底に近づく

雨が降らなくなった街
泉は蒸発し続ける
水位は数センチに迫り
水底はもうすぐそこ

雨が降らない街
泉はついに干上がった
とうとう土から蒸発して
いつしかそこは砂漠になった

POETRY「いいとこどり」

夏と秋のいいことどり

それが僕が生まれた9月

男と女のいいとこどり

それが僕のなりたい姿

A型とB型のいいとこどり

それがAB型の僕

出会った人のいいとこどり

それがおそらく今の僕

あの人のいいとこを

自分のいいとこにもしよう

いつか自分のいいとこも

誰かのいいとこになるのかも

いいとこどりは巡り巡る

POETRY「嫌いな遊び」

かくれんぼなんて嫌い

見つかるのが怖いから

弱くて憎い本心を

隠し続ける僕だから

だけど僕が鬼ならば

必ず君を見つけるから

どこかで一人で泣いている君を

鬼ごっこなんて嫌い

捕まるのが怖いから

悲惨すぎる現実から

逃げ続けている僕だから

だけど僕が鬼ならば

必ず君を捕まえるから

辛い過去から逃げる君を

なぞなぞごっこは嫌い

答えられないのが怖いから

「自分は何だ」の

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POETRY 「特別な日」

いつもと違う特別な日

こんな日には僕たちは

特別なことをしたくなる

例えばご馳走を食べるだとか

誰かにプレゼントをあげるだとか

狭い部屋を音楽で満たすだとか

そういう特別たちは

たまにしかないから、いいんだろう

特別は、人生のスパイスだ

そして特別があるからこそ

日常のありがたみに気づかされる

当たり前のことが、ステキなことだったってことに

POETRY「高感度人間」

広い空の青さにも

心打たれる僕ですが

分厚い雲を見ていると

心も曇ってしまうのです

人の温かな言葉にも

心打たれる僕ですが

人の冷たい言葉には

心も凍えてしまうのです

愛し合う人の美しさに

心打たれる僕ですが

憎み合う人の醜さを

ついつい恐れてしまうのです

僕は知ってしまったのです

醜さの中に美しさが

美しさの中に醜さが

潜んでいるということを

POETRY 「音楽」

音楽は僕の友達だ

喜びを分かち合い、悲しみに寄り添ってくれる

怒りを心の炎に変え、楽しさを膨らませてくれる

何より、寂しい僕の心を埋めてくれるのだ

音楽は僕の家族だ

疲れた時、落ち込んだ時

起きた後、寝る前

いつでもそばにいてくれる

音楽は僕の生命維持装置だ

音楽がなかったら、僕の心は死んでしまう

心が死んでしまったら、何もできなくなる

何もできなくなったら、僕はこの身を捨て

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POETRY 「夏秋」

春の訪れは咲き乱れる花

夏の訪れは照りつける太陽

冬の訪れは曇る窓ガラス

秋の訪れは、何だろう?

秋は人知れずやってくる

秋とは、夏と冬の間だろうか

それでも、夏から秋へと

季節は、ぼんやりと変わっていく

涙の雨は夏の夕立

臆病風は秋の木枯らし

孤独は冬の寒さ

それらを乗り越え手にした幸せは、春の訪れ

いつしか心に誓った言葉

「臆病風に抗え

 涙の雨にうたれて進め

 

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