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OWVというグループの話(2)

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前回、「OWVというグループの話(1)」ではタイトルどおりグループ全体のお話を書いたが、今回はメンバー個人の話から書いてみる。


経歴などは吉本興業のプロフィールOWVの公式サイトWikipediaなどを見ていただくとして、ここではメンバーの人となりについて触れたい。

OWVが結成されて1年半、つくづくこの4人のバランスが良いと実感することが多い。

バランスの良さというのは例えばそれぞれ個性の違う魅力的な歌声やスキル面もそうなのだが、精神的役割という面でもまた非常にバランスの良さを感じる。


“4人でOWV“のバランス


本田康祐(ほんだ こうすけ)   Wikipedia

OWVのリーダー、最年長。メンバーカラーは赤。

本田は基本「全肯定」の人だ。

メンバーの誰が何をやっても大抵の場合「うまいよ」「大丈夫」「すごい」「いいと思う」「かっこいい」と肯定ワードが出る。

OWV全員がそういう傾向ではあるのだが、その中でも本田は特に自信がなくても失敗しても「大丈夫、よかったよ」と受け止めるとても懐のでっかい人だ。

彼自身が誰よりもOWVの一番のファンであり、情に厚く涙もろい一方で、メンバーも困り果てるくらいの暴走とも呼べるボケを繰り出すチャーミングで無邪気な面も持ちあわせている。

人望が厚くメンバー、スタッフ、ファンも含め全員一致で「リーダーは彼しかいない」と思わせる圧倒的信頼感と、その大事なリーダー決めを本人抜きで勝手に決められているという「イジり」ができるところが端的に彼のキャラクターを表していると思う。

OWV(オウブ)|キックオフミーティング開催!



中川勝就(なかがわ かつなり)   Wikipedia

OWVのメインラッパー。メンバーカラーは紫。

整った顔立ちとモデルのようなスタイル、またラップ&ボーカルの高スキルを持ちながらも一切気取ることもなく、ビジュアルにそぐわない少し抜けたところと他人に苛立ったことがほとんどないという温厚さがグループの空気をとても柔和なものにする。

周りの暴走にアタフタしながら一生懸命に対応する姿は親近感さえ湧くし、そんな彼だからこそ時折見せるブラックな面やふざけているときのギャップがまたおもしろい。

個性の強いメンバーに囲まれて自身をどう表現するか悩んでいた時期もあったようだが、グループを柔らかい空気にするそのキャラクターと、俯瞰で物事を捉え、ここぞというときにグループを綺麗にまとめる大人の対応力・常識力こそがこのグループをバラバラに見せない全方位配慮型の影のまとめ役だと私は思っている。


浦野秀太(うらの しゅうた)   Wikipedia

OWVのメインボーカル。メンバーカラーは黄。

浦野はとにかく機転の利く、マルチプレイヤーだ。

MC的な役割をこなすこともあれば、人のボケをとにかく拾いまくるツッコミ役でもあり、自称“いじらせキャラ”(いじられているのではなくあくまで“いじらせてあげている”)と言うように笑わせる側にまわって場を賑やかせることにも長けている。

OWVの末っ子でありながら、一方芸歴はメンバーの中で一番長い。

皆に愛される太陽のような溌剌とした存在だが、子供のころから芸能界に身を置き、仕事場で宿題をしながらも周りの大人たちの言動に注意を払って自分のやるべきことを察知していたというように実際は器用であり繊細で心配性な面を持つ。

同時に、なかなか芽の出ない浦野に対して辛辣な言葉をかけられても「僕はずっとステージに立つ人だと信じてきた」と語るように非常に夢にまっすぐな人でもある。


佐野文哉(さの ふみや)   Wikipedia

OWVのダンスリーダー。メンバーカラーは青。

佐野はOWVというこのグループに一本の芯を通す、鋼のような役割だと思う。

どこか危うげでふっと消えてしまいそうな儚さを感じる外見とは裏腹に、彼の「芯」はとにかく強い。

どちらかと言うと「自分に自信がない」という性格のメンバーが多い中で、佐野は常に「自分の選択に自信がある」「僕たちの向いている方が常に前です」と言い切る。

もちろん決して自信過剰なわけではなく「自信とは自分との約束を守った数でできている」と語るように常に目標を掲げそれをクリアしてきた経験からくる裏打ちと、一方で「僕たちはまだはじまってもいない」と語る非常にストイックな性格が彼を強くさているのだと思う。

リーダーの本田とはまた違った角度でメンバーの不安を払拭し、チームの士気を高めて道を切り拓くOWVの切り込み隊長だ。



全員がおおらかすぎても良くないし、全員が繊細すぎても、全員がストイックすぎてもおそらくチームとしてはいずれどこかでしわ寄せが起きるように思える。

けれどOWVは自己肯定感を高めてくれるおおらかさと、ストイックに上を見続けるプロ意識、未知の世界も勇気を持って歩を進める力強さ、客観的な視点から分析し修正できる冷静さ、チームの空気を和らげるほがらかさ、アーティストとしてあるいは人として必要な感性の繊細さ……そういったものをちょうどいいバランスでそれぞれが担っている。

そのどれもが不可欠で、OWVを支えている気がしている。


4人の魅力

もう少しOWV4人の魅力について触れていきたい。

経歴はバラバラだが4人ともに共通しているのが、非常に真面目であることと、チャーミングな面をあわせ持っていることだ。

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本田は小学生のとき芸能界に憧れ芸能事務所に身を置き芝居の勉強などをしていたこともあるらしい。中学生のときには歌って踊る人になりたいと憧れ、高校生で地元のダンススクール、その後上京してダンスの専門学校に通い、アルバイトをしながらダンサーやダンス&ボーカルグループのパフォーマーとしてアーティスト活動などを続けてきた。

出演したオーディション番組ではF(落第)クラスのメンバーを多く抱えたチームのリーダーとなり「嫌われてでも勝たなければいけない」と苦悩しながらも厳しく指導し、圧倒的不利な状況から相手チームに勝つというドラマを生み出している。

みんなに信頼されるリーダー気質であり、オーディション時代高音が出ず苦労していた歌も成長しており、また美容やダイエットもストイックに頑張っているコツコツ型の努力家だ。

オーディション時代から「みんなの頼れる兄貴」という印象で、OWVでも最年長でリーダーという立場だが、デビュー以降メンバーなど内輪に対しては末っ子気質が時折顔を出す。(実生活では4人きょうだいの末っ子)

やたらゲームにムキになってしまうところとか、人が何かをやっていると自分もやりたくなる性格とか、周りを困らせるレベルでボケ倒して他のメンバーに処理を任せっぱなしにしてしまうところとか。

多趣味で好きなことに大はしゃぎし、大好きなOWVや家族の話になってしまうと泣いてしまう感情表現が豊かな人だ。

またそんなとき、OWVの“弟たち”である他のメンバーは「また泣いてるじゃん」と言いながらもそれ以上はいじったり笑わずにそっと本田に寄り添ってあげる優しき兄貴たちになる。(中川、浦野、佐野は実生活ではきょうだいの1番上)



中川は大学生のときに韓国の芸能事務所に練習生として所属していた。

時折日本に帰っては大学の試験を受け、学業と両立させながら落ちればクビという厳しい事務所内のオーディションを毎月受けていたという。

元々ボーカルやラップの勉強をしていたため、ダンス歴は長くない。

しかしそれに甘えることなく「与えられた時間は同じ」とメンバーに追いつくためにダンスの自主練を増やしたり、自分の歌声やメンバーのためにラップのかっこいい発声を研究するなど、努力と研究にも余念がない。

インタビューなどで「自分に自信がない」と語ることも多く、その分練習を積み重ねることで自信へと繋げているらしい。

普段はOWV1の常識人で大人な印象だが、一方でメンバーに「ポンコツ」「頭のネジが4本中4本外れてる」といじられるように、印象に似合わずちょっと抜けたエピソードも多い。

またQWV(ファン)にはおなじみのエピソードだが、じゃんけんが異様に弱く、大事な場面でしょっちゅう負けている。

ドッキリにかけられても気付かない(あるいは異変に気付いていても空気を読んで様子を伺ってしまう)彼の性格の良さも至るところに滲み出ている。

【ドッキリ】メンバーにバレずにどこまでできる!?中川チャレンジ[前編]


【ドッキリ】メンバーにバレずにどこまでできる!?中川チャレンジ[後編]



浦野はグループでステージに立つことを夢見て、小学生のときに大手事務所に所属している。

上でも触れたが、仕事場で合間時間に宿題をしながらも、周りの大人たちの言動に注意を払い自分のすべきことを探っていたという。

一見、賑やかで溌剌とした明るいキャラクターの裏には心配性で繊細でマメな部分が見え隠れする。

スケジュールもきちんとアプリで管理して予定などをメンバーに共有するほどらしい。

やはり元ダンサーの本田や佐野に比べダンスが得意ではないため、中川とともに自主練などをしたりしているらしい。

ピアノが得意だったりボイスパーカッションができたりと芸能面では非常に器用だが、子供のころから仕事をしていることもあり家事は一切できない。

またオーディション番組時代、長期の韓国合宿中に心配性の母親から200通を超えるLINEが届いていたらしく(合宿中は基本スマホを触れない)、今もメンバーで唯一実家暮らしである。

(↓本来は同じくほぼ自炊経験のない佐野の料理のできなさを検証する企画だったが、結果的に浦野の方がやばかったという伝説のチャーハン動画)

OWV 炒飯チャレンジ ~佐野しゃもじ先生が炒飯作りに挑む!!~



佐野は大学生になって浦野と出会い、浦野のように芸能に関わる人たちを見てそちらの世界を目指すようになる。

大学2年生で本格的にダンスをはじめ、普通に学んでいてはダンス歴の長い人に追いつくことはできないとL.A.に留学、ストリートバトルやショーケースなどで腕を磨いてきたという。

夢を叶えるための効率の良いルートを探り、そこを通過するための目標を掲げクリアしてはレベルをあげていくという、知能派+努力型+天才型のハイブリッドだ。

本格的にダンスをはじめた翌年には有名アーティストのうしろでダンサーの仕事をしていたという驚きの経歴を持つ。

ファンには「地上では無敵」と評されるほど運動神経も良く(ただし料理と絵と水泳は苦手)、彼の発する言葉は短いセンテンスの中にも“本質”が光っており、様々な面で彼の天才的なセンスが発揮される。

一見クールでグループ内でもふざけ倒す他のメンバーに冷静に突っ込んでいるイメージが強いが、みんなに乗っかってボケはじめたり、特に元々仲の良い浦野と一緒になるとやたら浦野に絡みに行ったりと彼の無邪気さが顔を出す。

[OWV 1MINUTE CHALLENGE] 佐野文哉のけん玉チャレンジ


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冒頭で触れた4人のバランスの良さはこういう面でもよく表れていると感じる。

上でも触れた「精神的役割」という意味ではそれぞれが違うかたちでOWVを支え、またキャラクターという意味でも個性の違う4人だが、根底に流れる「真面目さ」と「愛らしさ」、そして「人として大事にすべきところをきちんと守っている」部分が非常に似ているとOWVを見ていてつくづく思うのだ。




【4K】OWV - 「CHASER」Music Video 


11月27日に行われるCHASER TOURの神奈川公演はオンライン配信も予定されています。

「OWV LIVE TOUR 2021 -CHASER-」 配信視聴チケット発売のお知らせ

【配信日時】
【公演名】OWV LIVE TOUR 2021 -CHASER-
【日程】2021年11月27日(土)
[第1部] Talk & Live 15:15配信開始
[第2部] Live Stage 18:15配信開始

【アーカイブ配信】
各公演配信終了後~2021年11月30日(火)23:59

【チケット料金】
[第1部視聴券] 3,000円(税込)
[第2部視聴券] 3,000円(税込)
[第1部&第2部通し券] 5,500円(税込)
※ご購入時に別途手数料がかかります。
※お名前、公演日が記載された『ピクチャーチケット』付き配信視聴券の販売もございます。(送料700円別途)


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