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ドラマ【アンメット-ある脳外科医の日記-】名台詞集

2024年4月期フジテレビ月曜ドラマ「アンメット-ある脳外科医の日記-」より、心に残った台詞をまとめました。
最終回まで、放送毎に当記事を更新していきます。


●作品情報

公式サイト


●名台詞集

第1話

昨日の記憶が私たちを明日に繋げる

「毎日少しずつ積み上げてきた全ての記憶が、未来の自分をつくっている。信頼も、愛情も、自信も。昨日の記憶が、私たちを明日に繋げる。今日が終わって明日が来ることは、当たり前だと思って生きてきた。昨日の記憶を失うまでは。私はまだ、医者なのだろうか。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第1話 - 川内ミヤビ

不慮の事故により脳を損傷し、過去2年間の記憶をすべて失い、新しい記憶も1日限り、寝て起きたら前日の記憶がなくなってしまう記憶障害になったミヤビのモノローグです。
昨日がなく、明日もなく、今しかない。
そんな毎日を生きるとは、どういうことなのだろうか。
その人とは、人生とは、積み上げてきた記憶や経験がつくるもの。
だとしたら、そのすべてを失うとは、どういうことなのだろうか。
第1話にしてとても考えさせられる台詞でした。

強い感情は忘れません

-川内ミヤビ「三瓶先生。ありがとうございました。皆さんにご迷惑かけないように精一杯頑張ります。このことは忘れません。あ、いやあの、忘れますけど、日記にちゃんと残して、毎日感謝します。」
-三瓶友治「強い感情は忘れません。記憶を失っても、その時感じた強い気持ちは残るんです。多くの論文にもそう書いてますよ。」
-川内ミヤビ「記憶がなくても、心が覚えてるってことですか?」
-三瓶友治「そういうことです。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第1話 - 三瓶友治

アメリカから帰国し新たに着任した三瓶がミヤビにかけた言葉です。
記憶がなくても、心が感情を覚えている。
強い感情は忘れない。
第1話ではまだ三瓶のキャラクターやミヤビとの関係性は深堀りされていませんが、この「強い感情は忘れない」とう言葉は、物語において重要なキーワードになっていくかもしれません。

障害のある人は人生を諦めてただ生きてればいいと思ってるんですか

-川内ミヤビ「手術は出来ません。すいません。やっぱり私は医者として患者さんに関わるのはやめた方がいいと思うので。」
-三瓶友治「あなた医者ですよね。それでいいんですか?」
-川内ミヤビ「…怖いんです。患者さんの人生がかかった状況で明日それを忘れてしまう私が何かするなんて。私の昨日は今日に繋がらないし、今日も明日に繋がりません。いくら日記に書いてあっても出来たことも覚えてないから自分のことも信じられないんです。嬉しいことも悲しいことも全部忘れちゃうんですよ。どんなにレナさんのためになりたいって思っても、次の日にはそう思ったことすら忘れて寄り添うことも出来ない。そんな風に葛藤したことも覚えてない。そんな人間が患者さん診ちゃいけないでしょ。ましてや手術なんて。お気持ちはありがたいと思ってます。」
-三瓶友治「僕は出来ないことをやれとは言ってません。川内先生の技術や知識で今出来ることを提案しています。足りない部分は周りがフォローすればいい。当然のことです。川内先生、あなたは障害のある人は人生を諦めてただ生きてればいいと思ってるんですか?絶望してしまうのは仕方ないと思えます。でも患者を救えないことよりご自分の絶望が怖いなら、まあ仕方ないですね。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第1話 - 三瓶友治

記憶がなくても確かな技術力は残っているミヤビに対して、手術に入るよう提案した三瓶。
しかし、ミヤビはやはり直接治療に携わることはいまだ怖く、会話の中で、三瓶がミヤビにかけた台詞です。
「障害のある人は人生を諦めてただ生きてればいいと思ってるんですか?」
この一言に、ミヤビははっとさせられました。
そして、患者を救えないことよりも自分の絶望が怖いという言葉に、反論出来ず、自分の本音をえぐられたような痛みに、涙しました。
三瓶は、感情を荒げることもなく、同情することもなく、淡々とミヤビに語りかける。
これから三瓶がミヤビとどう関わっていくのか、見所です。

あなたが生きてきた日々は確かにある

「川内先生、出来ます。諦めたくないんですよね?記憶がなくても、あなたが積み重ねてきた努力は身についています。昨日を覚えてなくても、あなたが生きてきた日々は確かにあるんです。その自分を信じてください。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第1話 - 三瓶友治

三瓶が川内に手術に入るよう依頼した際、躊躇う川内に対して、三瓶が川内を見てまっすぐにかけた言葉です。
記憶と技術は司る機能が違うため、理論的には川内は問題なくオペが出来るはず。
それでも、川内にとって心理的負担は強く、そんな川内に三瓶は、この言葉をかけました。
「自分を信じる」とうことは、これまで積み上げた自分を信じるということ。
でもその積み上げについて一切の記憶がなくなった時、自分を信じることなんて、出来るのだろうか。
考えさせられる台詞でした。


その想いを心が覚えてる

「記憶を失っても、強い感情は忘れません。患者を助けたいと強く願えば、その想いを心が覚えてるんです。繋がりましたね、川内先生の今日が明日に。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第1話 - 三瓶友治

手術が成功し、一歩ずつまた歩み始めた患者のレナの姿に涙するミヤビに、三瓶がかけた言葉です。
今日が明日に繋がる。
第1話のキーワードが回収されたシーンでした。

第2話

苦しんでるこの時間も亮介くんの人生だから

「でも、亮介くんの生き方は本人が決めるものだと思うんです。後遺症で苦しんでるこの時間も亮介くんの人生だから。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第2話 - 川内ミヤビ

サッカーの試合中に倒れて救急に運ばれてきた、サッカー強豪校でエースとして活躍する高校生の鎌田亮介。
検査の結果、右脳を損傷している亮介には、身体の左側の感覚を全て失う“左半側無視”という後遺症が残っていることがわかりました。
それでも仲間と再びサッカーがしたいという想いで、回復の可能性が低い中でも、必死にリハビリに取り組む亮介。
彼を励ましながら対応していたミヤビに、津幡が"期待を持たせすぎるのも良くないのでは"と伝えた際に、ミヤビが言った台詞です。
苦しむ時間も、悩む時間も、憤る時間も、涙する時間も、すべてが人生。
絶望し、すべてを奪われたように感じる時間も、すべてが人生。
とても心に残った台詞でした。

自分の可能性は自分で決めたいよね

「記憶障害の脳外科医なんてあり得ないよね。それでもね、私は医者でいたいと思ってる。だってさ、障害があるからって自分の人生諦めるのは、悔しいからさ。亮介くんも自分の可能性は自分で決めたいよね。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第2話 - 川内ミヤビ

右脳の損傷により左半側無視の後遺症が残ってしまった亮介に、ミヤビが自分の障害を打ち明け、かけた言葉です。
第1話では、障害のある自分は医者なのかと迷っていたミヤビでしたが、第1話最後の三瓶の声かけにより、医者でありたいと強く思い直したことが汲み取ることが出来る台詞でした。

好きでいることまで諦める必要はない

-鎌田亮介「俺は…あいつらと全国大会に行きたくて、努力すれば必ず叶うって思ってた。出来ないやつは努力が足りないんだって。ずっとそうしてきたんだ。でも、左がないのに左を意識しろって無理じゃん。そんなんサッカーやめろって言ってんのと一緒じゃん。」
-川内ミヤビ「…そうだね。でもさ、サッカーを好きでいることまで諦める必要はないと思うよ。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第2話 - 川内ミヤビ

後遺症が残りサッカーを再びプレーすることが難しくなってしまった亮介に、ミヤビがかけた言葉です。
当たり前にあったものを奪われて、すぐに気持ちの切り替えが出来るわけはないけれど、好きという気持ちまで手放す必要はない。
この言葉を受けて、亮介はプレーとは違う自分なりに出来ることでチームに貢献し、チームの仲間と喜びを共有することが出来ました。

俺がずっと覚えてるから

「また会いに来るよ。先生が俺の事を忘れても、俺がずっと覚えてるから。」

「アンメット-ある脳外科医の日記-」第2話 - 鎌田亮介

左半側無視の後遺症を抱えた亮介が、退院する際にミヤビにかけた言葉です。
ミヤビの記憶は1日しかもたず、亮介のことも、また覚え直さなければ、記憶には残れない。
それでも、毎日亮介を思い出し、心に寄り添ってきたミヤビは、亮介にとってはきっと忘れることのない大切な人になった。
第1話で三瓶が言っていた「記憶を失っても、強い感情は忘れません。患者を助けたいと強く願えば、その想いを心が覚えてるんです。」という台詞。
"その想いを心が覚えている"のは、ミヤビ自身だけでなく、ミヤビが強く願い心を込めて接した誰かにも当てはまりますね。
ミヤビが覚えていなくても、誰かが覚えてる。誰かの心に、ミヤビがちゃんと生きている。
まっすぐな亮介という少年が残していったこの言葉には、とても心があたたまりました。




以上、ドラマ「アンメット-ある脳外科医の日記-」の名台詞集でした。

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