ドラマ【コード・ブルー 1stシーズン】名台詞集
フジテレビドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命」の1stシーズンより、心に残った台詞をまとめました。
*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。
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1stシーズン
自分の限界を知ること
自分を高く見積もり現場を志願したものの、目の前の患者に何もすることが出来なかった緋山。
そんな緋山に三井がかけた言葉です。
早く腕を磨きたい、その一心だった緋山にとって、今の自分の限界を知ることになったこの出来事は、医師としての自分と向き合っていくための大切な一歩となりました。
謝る必要はない
初めてのフェローだけでの当直、処置についてダメ出しをした黒田に対して謝ったフェローたちへ、黒田がかけた一言です。
まだまだ未熟な点は山ほどある。けれど、命を救った。それが事実。
この仕事の切実な厳しさと愛情が感じられる台詞でした。
賭けには勝ち続けろ
とにかく経験を積みたいと考える藍沢に対して、黒田がかけた言葉です。
外科医は場数を踏むことが全て。
それは事実であり、黒田自身もそうしてきた。
けれど、場数を踏むということはその分、望まない経験もするということ。
そして、相手は生身の人間であり、患者は練習台ではないということ。
その厳しさを伝えた、黒田の上司としての、一人の医師としての言葉です。
医者は神じゃない
若くして四肢麻痺となった患者への告知に悩み、なんとか処置出来ないかと西条に聞いた緋山に、西条がかけた言葉です。
目の前の患者をなんとかしたい、そう考え願う緋山の想いは間違っているわけではない。
ただし、どんな医療も、技術も、万能ではない。
目の前の命に対して、無力でしかない状況は、ある。
いくつもの命や人生と向き合い、救いたいと願いながら施術を行ってきた西条の言葉は、ずっしりと重く響きました。
救命の全責任は私にあります
現場で黒田の腕を切断するという事故が起こり、その責任について委員会から追及された白石を制して、田所部長が言った言葉です。
常にリスクを背中合わせの状況のもと、人の命を守り、そして、医師を守る。
強い信念と想いを持ってドクターヘリプロジェクトの責任者という立場についた田所部長が、この場面で強い口調で言ったこの言葉は、とても印象に残りました。
そのわずかな時間が時に人生の意味を変える
救命に配属され、経験を積み、医療とは、医師とは何なのかをあらためて考えるようになった藍沢。
会話の中で、藍沢に黒田がかけた言葉です。
救っても救っても、それを上回る死者の数。
処置の施しようがなく、目の前で失われていく命に、救わないという判断を下す。
必死に命を救っても、その人の身体が、人生が、元通りに戻らないこともある。
名医とは何か。その答えは藍沢にも、黒田にも、まだ見つかっていない。
答えがあるのかどうかもわからない。
ただ、目の前の命を繋ぎ止めることに、必ず意味があると信じて成すべきことをする。
医師としての覚悟が感じられると同時に、黒田の腕を切断した藍沢にとっては救いにもなる、黒田の言葉でした。
人の鼓動の熱さ
災害現場で命を繋ぎ止めた藍沢、白石たちフェロー。
あの時何を感じたかと白石に問いかけた藍沢に、白石が答えた言葉です。
白石は、この出来事の前、自分のせいで黒田の腕を切断する事故を招いたことをきっかけに、救命の現場を去る決意をしていました。
けれど、命と向き合い、再びヘリに乗り、医師を続ける覚悟を決めた。
自分には出来ないことの方が多く、答えなどわからない。
それでも、死に慣れず、命に慣れず、人の鼓動の熱さをいつまでも感じられる医者でありたい。
この後大きく成長をしていく白石の、力強い決意の言葉でした。
スペシャル
伝えられる時に伝えておかないと後悔する
現場で事故に遭い意識不明状態の緋山に対して、父親が「こんなことになるなら伝えておけばよかった」と後悔をしている様子を見て、藍沢が言った言葉です。
「また会える」。
どれだけ悲惨な事件を目や耳にしても、どれだけの死を経験しても、私たちは頭のどこかで、「また」があることを当たり前のように信じてしまう。
1秒先、1分先、保証されているもなど何一つなくて。
「また」はないかもしれない。
伝えたいこと、届けたい言葉があるのなら、後悔しないように、自分で相手に直接渡せるうちに、伝えておけるように。
そんなことをあらためて気付かせてくれる台詞でした。
間違いをおかしていい時期なんです
自分が大怪我を負いながらも現場での判断ミスを詫びる緋山に対して、田所がかけた言葉です。
命を前に失敗は許されない。
けれど、経験を積むこと以外に、成長は無い。
その難しさの中で、本人たちも迷い悩む一方、管理監督責任のある田所たちも想いは同じ。
それでもこうした言葉をしっかりとかけられる上司は、素晴らしいと思います。
最低だよ
救命を去る黒田を引き留めようとしたフェロー達に、黒田がかけた言葉です。
この言葉を言った後、黒田はそのまま去って行きました。
「最低だよ。」
いつもの調子で淡々とした口調で言った黒田のその言葉は、「お前らなら大丈夫だ」と言っているように聞こえました。
ここから藍沢をはじめフェロー達は、黒田が築いてきた救命を自分たちが受け継ぐのだという決意をあらたに、大きく強く成長していきます。
台詞と相反する感情、その温度、あたたかさがしっかり伝わってくる、柳葉敏郎さんの演技力と、これまでのシーンの積み重ねにぐっとくる台詞でした。
会える時に会いに行けばいい
このスペシャル回で藍沢は、伝えたいことは伝えないと後悔することがある、「いつか」は二度と訪れないことがある、ということを感じていました。
物語の最後に、その伏線が回収されたのがこの言葉です。
間に合わないこともあるし、後悔することもある。
けれど、命があって、「いつか」を信じられることは、それだけで希望である。
日々失われていく命と救われていく命に向き合う白石の言葉にも、深い意味が込められていて、ぐっと響いた言葉でした。
別れが人を強くする
さまざまな別れを経験してきた藍沢のモノローグです。
「強くなる」、それは、鈍感になることではない。
愛を知って弱くなることも、恐れるようになることも、仲間が出来ることも、引き出しが増えることも、痛みが分かるようになることも、尊さを知ることも、そのすべてが、「強くなる」ということなのでしょう。
すべての経験を力に変えて進んでいく藍沢たちの力強い足音が聞こえてくるような台詞でした。
以上、ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命」の1stシーズンの名台詞集でした。