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ドラマ【Believe-君にかける橋-】名台詞集

2024年4月期 テレビ朝日木曜ドラマ「Believe-君にかける橋-」より、心に残った台詞をまとめました。

*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。


●作品情報

公式サイト


●名台詞集

第1話

夫婦には逃しちゃいけない瞬間があります

「気付かなかっただけでしょ。前に旅行行くのかって言った時あったじゃない?あれ本当は旅行じゃなくて検査入院だったの。行き先を聞かれたら言おうと思ってたんだけど、聞かなかったよね。細か…緻密なあなたは、痩せたのには気付いたのに。残念でした。夫婦には、逃しちゃいけない瞬間があります、って話よ。じゃ。多分これが、この世で会う最後だと思う。」

「Believe-君にかける橋-」第1話 - 狩山玲子

実刑判決となった夫・陸に会いに刑務所の面会に訪れた玲子。
陸に離婚届を見せ、自身が癌を患い早ければ余命1年ほどだと打ち明ける。
驚く陸に、玲子が言った言葉です。
見逃した変化や呑み込んだ言葉。
それらによって少しずつ、ほんの少しずつ、ボタンが掛け違えていって、すれ違っていってしまう。
後悔しても、取り戻せないことがある。
玲子役の天海祐希さんの表情も相まって、ぐっと胸に響いた台詞でした。

しがみついちゃだめかな?

「しがみついちゃだめかな? 俺、橋屋なんだ。橋を架けるのが好きなんだよ。」

「Believe-君にかける橋-」第1話 - 狩山陸

刑務所の同室の受刑者に、刑務所に入ったくせに仕事にしがみついてださいと野次られた時に、陸が言った言葉です。
陸が仕事にかけてきたこと、熱い想いをもって仕事に取り組んでいたことが伝わってくる、シンプルでありながら力強い台詞でした。

存在を反省しろ

「狩山陸。大学の工学部を優秀な成績で卒業後、大手ゼネコンに入社。いわば陽の当たる道を堂々と歩いてきた人間だ。しかしね、狩山さん。そんな太陽のような存在は、いるだけで、周囲をざわつかせ、揉め事を招く。存在を反省しろ。」

「Believe-君にかける橋-」第1話 - 林一夫

「存在を反省しろ」、すごい言葉でした…。
刑務所区長の林が、陸を呼び出し、恐ろしいほど冷たい表情で言った言葉です。

第7話

私は上を見て人を率いたい

「頭を下げて人を操る人間には、限界がある。私は、上を見て人を率いたい。政治家はそうあるべきです。」

「Believe-君にかける橋-」第7話 - 榛名文江

自分の前で土下座をする磯田を見て、榛名が言った言葉です。
榛名にはまだ現時点では明かされていない怪しいバックグラウンドがありそうですが、この言葉には、上に立つものとしての志を感じました。

この関係が変わらないからこの事件は起きたんだ

-坂東五郎「世の中綺麗事が勝った試しがあるか?人生を怒りや恨みで無駄にするな、狩山さん。大人しく刑期をつとめるんだ。あんたなら仕事に復帰出来る。俺もまたあんたと働きたい。奥さんもそれを望んでると思う。」
-狩山陸「無駄じゃない。無駄なんかじゃない。じゃあおやっさんは仲良く不正の隠ぺいに協力したいってことですか?俺はそんな人間の下で働きたくありません。」
-坂東五郎「仕方ないだろう。理想や正義で飯は食えん。ゼネコンにいたあんたにはわからないんだ。」
-狩山陸「結局それですか。ゼネコンだ下請けだ?俺は分けて考えたことなんてありません。同じ橋をつくる仲間だって思ってました。」
-坂東五郎「仲間?そいつは無理だ、狩山さん。俺たち下請けとあんたらの間には大きな川がある。そこに橋は架かってない。汚れを下に押し付けるゼネコンがいて、それを引き受ける俺たちがいる。わかるか?この関係が変わらないから、この事件は起きたんだ。」
-狩山陸「何をわかれっていうんですか。俺は…ただの橋屋なんですよ。」

「Believe-君にかける橋-」第7話 - 坂東五郎

証言をしてほしいという狩山に協力は出来ないと言った坂東。
従業員を抱える一企業の代表の立場として、坂東なりに苦渋で下した決断を狩山に伝えた時の、二人の会話です。
ここで狩山が最後に言った「俺はただの橋屋」の発言は、わかりあえないと線を引かれた坂東に対する決別の意と、自分が信じる正しさに向けて一人で闘う覚悟を決めた想いと孤独を感じるものでした。

第9話(最終話)

狩山さんは逃げなかったから

「狩山さんは、逃げなかったから。あの事故からは逃げなかった。自分がついた嘘からも。組織や権力からも逃げなかった。あなたが逃げたのは、刑務所からだけです。」

「Believe-君にかける橋-」第9話(最終話) - 秋澤良人

社長側についたように見せかけて、ずっと狩山の弁護士として動いていた秋澤。
なぜこんな自分を弁護するのかと狩山に聞かれ、答えた時の言葉です。

言いたいことを言え。声をあげろ。

「あのさ、管理官はあんたに検察では事故について喋るなって言ったらしいな。あんたを救うためだって。いいか、騙されるな。この人はあんたを餌にして上に恩を売りたいだけなんだよ。だから、警察では言いたいことを言え。声をあげろ。狩山、あんたは間違ってないよ。あんたは自分の思いに正直にいればいい。俺みたいになるな。」

「Believe-君にかける橋-」第9話(最終話) - 黒木正興

管理官が狩山の口を塞ごうとした時、自身の進退を決意した黒木が、最後に狩山に言った言葉です。
これをあえて管理官の前で言った黒木。
狩山は、小さく一言、「ありがとう」と言い、歩き出しました。

目の前に川が流れていたなら橋を架ければいいんです

「橋は、土地と土地を、人と人を、繋ぐ構造物です。それ以上でもそれ以下でもありません。その橋を人が渡れば、街が出来ます。経済が生まれて、文化が生まれます。目の前に川が流れていたなら、橋を架ければいいんです。その橋は、人にしかつくることが出来ません。なぜ、欠けるべき橋を、落とさなければならなかったのか。なぜ、橋を渡るはずだった多くの人の繋がりを、断つことになったのか、どうしても、知らなければならないと考えました。」

「Believe-君にかける橋-」第9話(最終話) - 狩山陸

法廷で狩山が言った言葉です。
橋はただの構造物。それ以上でも以下でもない。
そこに川があるから、川で隔てられた土地と土地を、人と人を、繋ぐ必要があるから、橋は架けられる。
それ以上でも、以下でもない。
その橋が、誰かの魂胆により落とされた。
橋というものを通して語られたこの物語のテーマが、一番詰まった台詞でした。

彼らは頼まずして人を動かす人種です

「政治家がそんなことを頼むわけないでしょう。彼らは頼まずして人を動かす人種です。」

「Believe-君にかける橋-」第9話(最終話) - 磯田典孝

刑務所に入った磯田が、面会に来た狩山との会話の中で言った言葉です。
この物語においては、結局政治家たちが罪に問われる描写はありませんでした。
磯田のこのシーンでのこの言葉、そして何の希望も持たないかのような表情が、すべてを重く語っているようで、印象に残りました。

日本の大企業を潰してはいけません。日本人が希望を失います。

「私は帝和建設を救ったんです。いいですか。日本の大企業を潰してはいけません。日本人が希望を失います。必ず立て直す。それが、再建屋の私の信念です。」

「Believe-君にかける橋-」第9話(最終話) - 磯田典孝

面会で磯田が狩山に言った言葉です。
磯田は磯田なりの信念があり、そのためであれば手段を選ばなかった。
磯田をこうしてしまったのは、一体誰なのか。
問いかけるような台詞でした。

働くことは夢を捨てることです

「君はよく夢を語ってましたね。日本中、いや世界中に橋を架けたいって。それを聞かされる度に、腹が立ったんだよね。綺麗事じゃないか。人は、金や地位のために動くもの。それが真理だ。なのに君は、夢、夢、夢。君が橋の夢を語る度に、私は君を嫌いになった。狩山くん、働くことは、夢を捨てることです。私はそれを君に思い知らせたかったのかもしれません。」

「Believe-君にかける橋-」第9話(最終話) - 磯田典孝

面会で磯田が狩山に言った言葉です。
ラストに磯田にこの台詞を言わせた脚本と、この台詞をあのトーンで表情で言った小日向さんのお芝居が素晴らしかったです。
働くことは夢を捨てること。
磯田がそう口にするに至った彼の人生を、理解したくなりました。

橋は架かります。もう一度。

「大丈夫です。橋は架かります。もう一度。」

「Believe-君にかける橋-」第9話(最終話) - 狩山陸

ラストシーンで、橋の再建に挑む狩山が現場で言った言葉です。
リスタートを切った狩山。
この物語のメッセージが詰まった終わり方でした。




以上、ドラマ「Believe-君にかける橋-」の名台詞集でした。

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