大丈夫を捨ててみる

大丈夫？
そう聞かれたら
あなたは何と答えますか

大丈夫です！

ほとんどの人の回答がきっとこれ
いつでもどこでも素直に
だいじょばないって言える人はごく少数
大丈夫って聞かれたら
反射的に大丈夫って答えちゃう
むしろ大丈夫？って聞かないで欲しい
なんて気持ちも存在してたり

だい‐じょうぶ【大丈夫】
あぶなげがなく安心できるさま。
強くてしっかりしているさま。

本来はこういう意味なのに
だんだんと、たいして意味も考えず
ただのテンプレになっていく

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振り絞るように吐き捨てられる大丈夫を
私は最近よく耳にする

外に向けて発しているわけだけど
自分に言い聞かせる意味もある気がしていて
言い聞かせないと何かが崩れてしまいそうで
自分を保つために発せられている
一種の自己暗示みたいだ

自分はまだ大丈夫だ。

万能だからこそ
真意が見えにくいからこそ
この言葉を使えば自分の心は守られる

"だいじょばない"
そう言えないのは
周囲への期待や応援に応えきれない不甲斐なさと
だいじょばない状態の自分を認めたくない
自己防衛、プライドだ

でもこれは
理想や目標があるからこそ直面するもの
頑張ってきたからこそ感じる葛藤、証だと思う
進んできた道は確かにある嘘じゃない

だからこそ
そこに固執して次に進めないなんてもったいない
進んできた道よりも進みたい道に目を向けて
ここまで来れたんだもん
もっと先に進めるはずだから

あたらしい世界に踏み込むために
次なる自分に出会うために
一旦全部を空に投げてみよう

いざ、だいじょばないを吐き出して
深呼吸して振り返ると
何を守ってたのか
何と戦ってたのか
何に気を遣っていたのか
アホらしくなってくるから

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だいじょばない
そう言葉に出してみたら
思ったより体は楽になる

そして気づく
その葛藤が自分だけのものではないということに

みんな何かしらを抱えてる
あなたが憧れるあの人も
成功者と謳われる有名な人も
自分の隣にいる大切な人も
日々いろいろなことを感じながら生きている
人間だもの。

頑張ってきたからこそ譲れないもの
辛い経験があるからこそ曲げられない部分
誰しもきっと持っている
それは自分を支える信念にも
苦しめる刃物にもなりうるからこそ
立ち止まって振り返る時間はきっと必要

1人で考えなきゃいけないなんて決まりも
変えちゃいけないなんて決まりもないんだから
素直に話し合ってみんなでみんなのことを
考え合えたら素敵だね

大切なのは
1人じゃないってことを知ること

心を閉じて無理に孤独になる必要はない
少し顔を上げるだけで
仲間がいることにも
同じ境遇の人がいることにも
支えてくれる人がいることにも
気がつくことができるから