PRについて思うことと、死んだ祖父の話。
Twitter徘徊してたら急に綴りたくなりました、ナツです!
さっきこんなツイートをしました↓
商品の宣伝をして報酬をもらうこと(アフィリエイトやPR)って、誰でもできます。私もやっています。
誰でもできてしまうからこそ、昨今ルール違反やマナーの悪さが目立つようになってしまいました。
私もPRを行う側なのでそういったことにはあまり言及するべきでないと思ってたんですが、やっぱりルール違反をしてる人たちのせいで「PRは悪質なもの」だと思われてしまうのは納得がいかないので、ちょっと物申します。
PR依頼を受けるのはなんで?
そんなん決まってる。
お金がもらえるからだ!!(大声)
じゃあお金がもらえなかったらPRしないのか?って話なんですが、それはもちろん人によります。
PRというかレビューですね、その商品を使った感想。
例えば私のインスタではときどき商品レビューを投稿してるんですが、今まで依頼されて投稿したのは1つだけです。それ以外は全部自分の趣味。趣味で画像つくって文章書いてる。
単純に、自分が良いと思ったものを「これおすすめだから使ってみて!」って言うのが好きだし、誰かのレビューを見るのも好きなんです。
趣味でやってることに報酬が発生するならお得だと思うので、良いご依頼があれば私は引き受けます。
もちろん世の中には「報酬がもらえるから」という理由だけでPR、そもそもSNS運用自体がお金目当てだという人もいるし、そこはもう本当に人それぞれ。
別にそれ自体は悪いことじゃないと私は思います。だって誰でもできるし。やるかやらないかの違いなのかと。
私はこんな依頼しか受けない
これを表明するのはマナー違反だと思っていた時期がありました(個人的にね)
「本当におすすめだと思ってるものしかPRしないです」って言うとか。(この言葉って「ほかの人はおすすめだと思ってなくてもPRしてる」って刺してるみたいじゃないですか??)
でも言うわ!最近マナーどころかルール無視(と言うか法律違反)が多くて、そういう人達が淘汰される空気にならないといけないと思うんです。
だから言わせて、私はこんなPR・アフィリエイトしかしない
自腹でも買いたいと思うもの
悪いところは悪いとレビューしていい
商品自体の広告に違反や違反に近い表現がない
これで私は今マナー違反を犯しましたが(個人的に思ってるだけ)、上記の宣言が本心かどうかは、実際みなさんにはわかりませんよね。
結局のところ、どんな心持ちでPRしてるかどうかは当人にしかわからないのです。
何が言いたいかっていうと、PR商品の良し悪しは消費者自身で判断するしかない。
良い買い物をしたいなら、言葉の真意を見抜く力が必要なんです。
例えば貧血に悩んでいるとします。
「鉄分豊富なこのドリンクがおすすめ!」って言われてあなたは買いますか?
まだ買うのは早いです、1回自分で調べましょう。
まず1日に必要な鉄分の量、それからそのドリンクに入っている鉄分の量。
「プルーンジュースの22倍も鉄分が入ってる」からOK?
駄目です。そのジュースに鉄分が何mg入っているのか、きちんと数字で調べてください。
ちなみにプルーンって鉄分豊富なイメージがあるけど、実はそんなに鉄分多くないです。「プルーンジュースの22倍の鉄分」もそんなに多くはないです。
真剣に悩むような貧血は病院に行かないと解決しません。
とはいえPR商品、悪いものばかりではないです。本当に。
感動するほど良い商品もあるし、現代の最適な広告手段です。
ただ一部の悪質な広告表現によってPR=悪質だと思われてしまうのが腹立たしいです。
悲しいことに、インスタ経由でPR依頼を受けると広告に関する法律を学ぶ機会がほぼありません。
依頼主から「こういう表現はNGです」と言われる場合はあるけど、それを「じゃあ違う言い回しにすればOK」と解釈している人が目立ちます。
「なぜその表現がNGなのか」を考えず、もしかしたら広告に関する法律があるってことすら知らない人もいるのかな、と最近思います。
PRをして報酬(お金にしても商品にしても)をもらうのであれば、ちゃんと勉強してから取り組む覚悟は持ってほしいなぁと思うわけです。
私は広告に恨みがある
ここで突然ですが、私の祖父は骨にできる癌で死にました。
あとでわかったことですが、祖父は死ぬ数週間前から薬を飲んでいませんでした。
変わりにサプリメントを飲んでいたんです。
そのサプリは「薬を飲んでも体の痛みが治まらない」と言う祖父に、祖母が買ってきた「痛みが取れるサプリ」でした。
サプリメントは食品です。薬ではないので当然痛みは取れません。
もちろん「痛みが取れるサプリ」という名前で販売されている訳ではないのですが、そのサプリメントは当時テレビ通販で「高齢者の足腰の痛みがなくなり楽に歩けるようになる」と受け取れる表現がされていました。
そのテレビ通販を見た祖母が、癌で苦しむ祖父の痛みがなくなればという思いで買ったものだったんです。
祖父は祖母を信じ、薬をやめてサプリを飲んでいました。
手術まであと数日というところで祖父は力尽きました。
私の結婚式の2ヶ月前のことでした。
もちろんサプリが死因になった訳ではありません。死因は癌です。
また、サプリでなく薬を飲み続けていれば祖父が長生きできたかというと、そんなことはわかりません。
それでも私は恨んでいます。
そんな訳のわからないサプリよりちゃんと薬を飲んでてほしかったし、もう少し生きててほしかったし、結婚式に来てほしかった。
高齢者や病気に悩んでいる人が誤認するような広告表現なんて、あっていいわけがない。
みんな、これだけは気をつけて
健康の悩みはまず病院へ行こう。
貧血はジュースじゃ治らないし、シミは皮膚科のレーザーじゃないと消えないし生理痛つらいならなら婦人科行こう。
ついでに言うと胸は脂肪をつけないと大きくならないしチリチリの髪は縮毛矯正以外で綺麗にならないし食べるだけ・飲むだけダイエットとか不可能だから運動しよう。
夜眠れない人はどこへ行ったらいいか誰か教えてください(いま寝ないまま朝の6時)
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