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【イケフェス大阪2022】大阪証券取引所ビルと大阪ガスビルに行ってきた話。

はじめに

 10月29日・30日に大阪の色々な建物が参加しているイベント「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2022」が開催されたので行ってきた。略称は「イケフェス大阪」らしい。

このイベントを知ったきっかけは最推しである。(割といつものことだ)
 というのも、大阪ガスビルの音声ガイドを最推しが担当しているのである。
 推しのおかげでまた世界が広がった。

大阪証券取引所ビル

 せっかくイケフェスというイベントを知れたので、大阪ガスビル以外にもその近くにある建物に行ってみようと思った。

 公式サイトで一覧を眺め、興味を引かれたのは日本銀行大阪支店大阪証券取引所ビルお金大好きか?と思われそうだが、私は経済学部出身なのでこういうのに興味を持ちやすいのである。それはそれとしてお金大好き。
 残念ながら日本銀行は見学の事前申し込み期間が終わっていたので、申し込み不要で当日先着でガイドツアーに参加できる大阪証券取引所ビルに行ってみることにした。

 9時半オープンで10時からガイドツアーが始まるが、9時半よりも若干早めについたら既にツアー定員の15人に近い人数がいた。やはり開店凸は基本

 ツアーが始まると、まずは建物外観と外にある銅像を解説してもらった。
 建物に用いられている白い岩は花崗岩だそうだ。

外から見た大阪証券取引所ビル
大阪証券取引所の前身である大阪株式取引所を設立した五代友厚の像

 次に、再び屋内に戻り、玄関ホールの解説をしてもらった。ステンドグラスは幾何学模様を特徴とする「アールデコ様式」という当時流行っていたものらしい。また、壁の模様が綺麗に揃っているが、それは大きな一つの石を材料として用いているかららしい。

玄関ホールのステンドグラス
通気口もアールデコ様式だ。
あと、周りの壁の模様が揃っているのもお分かりいただけるだろうか
玄関ホールの床の大きな模様は天秤がモチーフで、公正を表している

 玄関の解説が終わると、5階のOSEギャラリーに向かった。
 ここでは、取引に関する解説のパネルや歴史的な資料が展示されていた。
 私自身は今を生きる人間(と言い訳して歴史を勉強していない)なので上述の五代友厚すら知らなかったのだが、このような展示を見ると「ちゃんと歴史とか勉強しておけば良かったなぁ」と思う。

ちなみにOSEギャラリーはイケフェス期間中に限らず、平日であれば事前予約をすれば行けるようだ。

コンピューターがなかった時代、ハンドサインを用いて取引の意思表示をしていたらしい。
9と10が似ていると思うのだが、遠くから見て見間違えたりしなかったのだろうか。
漢数字「五」の上の棒がないのは、
天井がない→株価がどこまでも上がる青天井を表しているらしい
他にも縁起担ぎの要素が随所に散らばっていた
先物市場の発祥の地が堂島なのは知らなかった
証券知識普及プロジェクトのマスコットキャラクターの「とうしくん」。
名前が安直すぎないか

 大阪取引所を見学したのは「1ヶ所行くだけじゃ物足りないし、折角だから近くにも寄ってみようか」という動機だったが、ガイドツアー付きで見た展示は非常に興味深く、想像以上の収穫だった。

 ここの見学が終わった後は、10分ぐらい歩いて堂島米市場の跡地にも聖地巡礼してみた。

デカァァァァァいッ説明不要!!
(長さは約3m、直径は約1.5mらしい。参考文献)

大阪ガスビル

私にとってのメイン目的地・大阪ガスビル。
私の最推しである加田智志さんの音声ガイドを聞きつつ建物の1階部分を見学できる上に、謎解きイベントも行われている

 大阪証券取引所ビルから堂島米市場の跡地に聖地巡礼し、大阪ガスビルに着いた頃にはだいたい昼ぐらいだった。

 このご時世で入場する人数が制限されており、体感5分ぐらい外で待った。
 その間に、音声ガイドのイントロダクション部分のQRコードが入口近くに貼ってあるのが見えたので、遠くから読み込んで聞きながら待っていた。並んでいる間にがっつりイヤホンをスタンバってたのは周りを見ても私ぐらいだったが。

左の紙の右下に推しの名前が刻まれている。
ところで推しは色々なところで活動をしているんだが、それぞれの領域で異なる声色が聞けるのが非常に良い。ラジオの時の優しい声色も好きだし、YouTubeで配信している時の素の喋り方も好きである。あとデドバやってる時の叫びも良い。もちろんObey Meのレヴィたんの声も滅茶苦茶好きだ。あとは今年の5月に加田さんが所属している大阪放送劇団の公演を初めて見に行ったのだが、その時の役がいつもより低めの声でこれも新鮮で良き…と思った。
今回の音声ガイドでの声は、ラジオで聞く声に近い印象だ。
大阪ガスビルは登録有形文化財らしい
床はトラバーチンという今では採掘不可能な素材らしい。
エレベーターの扉の横の黒い石は「貴蛇紋石」というらしい。
これも現在は採掘できない貴重なものらしい。
名前が厨二的にかっこいい

 また、「ガスビルに現れし6つの謎」という謎解きイベントも並行して行われており、施設内を見ながら謎も解いた。

 私自身はリアル謎解きの経験は少なく、大学の学祭で友人が所属していた謎解き団体のリアル謎解きに参加したことと、今年の夏前ぐらいにRED゜TOKYO TOWERで行われていたObey Meの謎解きをやったことぐらいしかない。
 それでも程良く解けるちょうどいい感じの難易度だった。

見学場所の随所で謎を解いた

 このご時世のため見学できるのは1階のみで、屋上やガスビル食堂などの他の場所は音声ガイドと写真展示のみだったが、もし他のところも見られる機会が今後あれば行ってみたいと思う。

終わりに

 最推しが音声ガイドをやっているからというオタク全開の理由でイベントの存在を知って行ってみたのだが、参加してみて良かったと思う。

 これまで建物に注目したことはなかったが、その建物が建てられた歴史について知るのも非常に楽しい体験であることを知った。

 イケフェス大阪は2014年から始まり毎年行われているイベントだそうだ。(ただし、このご時世のためリアル開催は3年ぶりらしい)
 今回は2か所行ったが、公式サイトやガイドブックを見ると100以上の建物がこのイベントに参加しているようなので、来年以降も色々な建物を見に行ってみたいと思う。

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