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東北地方の熊野神社と熊野信仰

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名取熊野三社や名取周辺の歴史・伝説の考察。羽黒から熊野へ、旭から名取老女へ、日本海から太平洋を繋ぐ。
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#伝説

【神社】名取熊野那智神社の懸仏

【神社】名取熊野那智神社の懸仏

名取の高舘山に那智神社があります。
ここで大量の「懸仏」が発見されました。

その数、146体。
そのうち、140体は聖観音で他は、阿弥陀如来が4体。
十一面観音と千手観音が1体ずつ。

懸仏の起源説懸仏の起源説は、4つあります。

①神道起源説
②密教起源説
③天台宗起源説
④中国起源説

①神道起源説
日本の神々は、「仏菩薩が姿を変えて現れたもの」であるという
本地垂迹説により神の依代である鏡

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【神社】名取熊野三社の歴史

名取熊野三社の創建由来名取の熊野神社は、本宮、新宮、那智神社があり三社をお祀りしています。

全国に3000社以上ある熊野神社のうちおよそ700社(4分の1)が、
東北地方に存在すると言われ、その東北の熊野信仰の中心が名取熊野三社です。

仙台湾を熊野灘、名取川を熊野川、高舘丘陵を熊野連山に模し、
本宮・新宮・那智の三社をそれぞれ別に祀っており、
紀伊熊野の三社それぞれを地理的・方角的に同じ状態で

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