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【5月6日】ソール材のシンタードベースとエクストルードベースの違いについて。

この記事は『名取崇史スノーボードリノベーションサークル』内で発行している記事を元にしています。
※記事の内容は引用やシェア・口外禁止です。



さきほど「質問コーナー」掲示板を立ち上げましたけど、見て頂けましたでしょうか?
(※サークルの方のみです。)
なんか過去のブログみたいに、一方的に私の方から発信し続けるのもどうかと思い。
それで面白いと思ってくれてるなら、それはそれで全然いいんですけど。
せっかくなので皆さんの意見も聞きながら進めて行きたいと思いますので、気軽に何でも書き込んでください。


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◆ ソール材
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さきほどアップした掲示板でも書いた通り。
今日はソール材の「シンタードベース」というものについて解説します。
ただ、『【4月20日】スノーボード界の一流シェフ』でも書いたように素材について、そこまで研究しているわけでもないですし。
ソール材を作っている現場を見た事があるわけではないのでその点はご了承ください。
それでも、「シンタードベース」と検索すれば沢山の記事が出て来てますけど。
それよりは詳しく説明できると思います。

この記事を読む前にまだ読んでいない方は。
【4月19日】と【4月20日】の記事を先に読んでおいた方がいいかもしれません。


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◆ ソール材とワックスの関係
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それではではまず、ソール材の仕組みと「ワックス」の関係を簡単に説明します。
『ホットワックス体験教室』に参加して頂いた方は、おさらいになりますがお付き合いください。

ソール材の素材は「ポリエチレン」です。
一般的な言葉で言えばプラスチックですよね。
ポリバケツとか、ビニール袋とかと同じような素材という事です。

ポリエチレンのままでは滑走性が低いので、滑走面にワックスを塗って滑らせているの、ですが。
「ポリエチレンとワックスというのは、相性が悪く結合しません」
なので、簡易ワックスなどで表面にワックスを塗ってもすぐに取れてしまい、すぐに効果が無くなってしまいます。

そこで、わざわざアイロンを使ってワックスをしなくてはいけないのですが。
なぜアイロンを使うかと言うと。
「スノーボードのソール材というのは約半分の50%位が空洞になっています」
(※全部ではないのでここはまた後で説明します)

なぜ半分が空洞になっているかと言うと。
皆さんも使っている「スクレーパー」をイメージしてください。
あれば、ポリエチレンをギュッと固めて1枚の板にしたものですよね。
もしスクレーパーを思いっきりしならせたら、おそらくある一定の場所でパキッと割れてしまいますよね。

という事は、ポリエチレンを1枚のシートにしてソール面に貼り付けた場合。
ボードのしなりに耐えれないという事になります。

じゃあ、素材自体を柔らかくすればいいんじゃないか?
と、言う意見もあるかもしれませんが。
それは【4月19日】の記事でも書いたように、柔らかいソール材は滑走性が低いです。

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