再掲【詩】「nonsense」
久しぶりの酒に酔って部屋のベッドに倒れこんで思い出す
何回も繋がって果てながらも求めあった夜のこと
別れ際の軽いキスに泣きそうな顔をしていたキミ
「好きだよ」と繰り返し確認していたのに
今はもう連絡を取ることもしない時間だけが流れていく
後悔してないと言えばやっぱり嘘になるのだろう
今だってキミを抱きしめたい気持ちは胸にある
それでも静かに心に積もっていく「諦め」という感情
僕は笑いながら過ごす日々でひとつの夢を見ることをやめた
どこにキミがいるのか僕は分からなくなってしまった
どれだけ言葉積んでもキミは僕の前にいないのだから
もう増えることのない想い出たちもゆっくり薄れていく
いつか胸を揺らした切なさや身を貫いた快感も忘れていく
「さよなら」で幕を引くことさえしないまま
今はただ二人過ごした時間が次第次第に遠く遠くなっていく
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