見出し画像

【詩】「黄色いライン」

その黄色いラインを越えて
どこまでも行こう
ほら僕をごらんよ
君が心配するほどには
悲愴じゃない
そんなに君の中で僕を大事にしなくてもいい
そんな大切な思い出を君にあげたはずがないから

暑くなりそうだね
それでも風邪をひいてしまうよ
鼻をすすりながら
毛布にくるまってしまうよ
でも寒くはない
いつだってこの身体は求めてる
弾けそうになるそんな欲望が僕を動かしてる

キレイゴトじゃなくてイヤラシイ妄想
「ありのままに」を求めたらハダカになりたくなった
リセイを語るのは別の僕にまかせて
今の僕は頭が痺れるくらいの本能に溺れていよう
だから何もかもが欲しい

その黄色いラインは誰が引いた?
少なくとも僕じゃないことは確かさ
それなら踏み外していこう

ほら僕をごらんよ
素敵な君に比べたらミニクイ生き物だろうね
それでも心臓は動き続け精神が生きていこうとするなら
僕は君に笑顔で「好きだよ」と言い続けよう
ぎこちない僕だけど君を求めよう

それは停止線じゃなくて踏み切り線だとそう思えば

その黄色いラインを越えて
いつまでも行こう
未来はいつだって「向こう」にあるんだから
どこにいても明日は未確定で不安定なんだから
それだけを知っていればそんなに怖くはないだろう

さぁ行こう
心臓が動き続け精神は生きていこうとするから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?