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【詩】「Silent Majority」

どうでもいいことを延々とまくしたてるPig
同じ唄をエンドレスに流すNoisy speaker
耳を塞ぎたくなるような気分でも
一応は耳を傾けるフリをしなけりゃならない
僕はSilent Majority
多分Majority

世の中多数決じゃないの?
大を以って小を制するんじゃないの?
そう思っていたけど
現実は違うらしい
少数派が声を大にすることがしばしばだ

ぎこちない話し方をするピンク色のPig
同じキーワードで全ての人と話するNoisy speaker
耳を塞ぎたくなるような気分だけど
実際に耳を塞いでいたら何も出来ないから
耳障りだと思いながらも前に進むしかない
僕らはSilent Majority
哀しいMajority

僕らに出来るのは
夜毎グラスで酒をあおりながら
人じゃない「それ」を罵り、蔑み、嘲ることだけ
確かに気は紛れるけど
酔いに逃げてる時間より素面の時間が遥かに多いことは事実だ

車に積んだスピーカーからまた顔の見えない人々の声ががなりたてる
どうでもいいんだ 
覆面の人たちが言う主張とやらは
僕らはただありふれた日常で当たり前の暮らしができればそれでいい
自分が正しいと思ってるくせに胸を張って素顔をさらせない
そんな輩の言葉に何の価値もない

それでも顔が見えるあなたたちの言葉にも意味がない

ねぇ
大袈裟な身振りで訴えてくるPig
自分の能力を分かってるから大きい声なのかNoisy speaker

確かにあなたたちの声には熱がこもってる
熱意がほとんどない僕に比べりゃよっぽど高熱だ
それでもあなたたちの土台は「自己防衛」だってことがミエミエだ
せめて知らん振りできるぐらいの僅かな見えかただったらまだよかった
でもそこまで透けて見えるとウンザリだ

僕はSilent Majority
何の力もないMajority
シニカルを気取った結局グチこぼすだけのMajority・・・

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