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【詩】「何度も同じ言葉で」

何度も同じ言葉で同じ景色を描くフリをしてきた
結局は幻でしかないその景色を僕は見てきたつもりで

でも僕が生きてきた日々にその景色に出逢ったこともなかった

僕は嘘をついて嘘をついてここまで溺れてきたよ
澱んだ底で僕は眼を細めながら見上げてる
いつかなくした真実の光というものを見ようとして

何度も同じ言葉で同じ景色を描くフリをしてきた
結局は幻でしかないその景色を僕は見てきたつもりで

でも僕が生きている日々でその景色に出逢ったことはなかった

僕は罪を抱いて罪を抱いてここまで流れてきたよ
澱んだ底で僕は肩を竦めながらも見上げてる
いつかなくした真実の光というものを見ようとして

僕は夢を見捨て夢を見捨てここまで堕ちてきたんだ
澱んだ底で僕は膝を抱えながらも見上げてる
いつかなくした本当の気持ちというものを見ようとして

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