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【詩】「空の向こう」

僕が見上げるこの空の果てにはいつも君がいる

ゆっくりと流れているはずの時間だと思ってた
でも、知らぬ間に長い時間が経っていて
積み重ねたものの多さに気付かされて
それは嬉しさと哀しさのないまざった気持ちを
僕にくれる

鏡で確認する自分の微笑みはやはり他の人たちとは違っていて
それでも「これが僕だ」と胸を張れるようになっていた

いつか涙が零れるときがきたとしても
それがどんな時でも我慢することなく
泣きたいときには泣こう
そう思うようになった

ゆっくりと呑み込まれるだけの暮らしだと思ってた
でも、無意識に迷路の出口を探してた
うつむきながら呟いてきたことも大事なもの
それも僕であることにかけがえのないものだということを
今、思う

これからも僕はどうしようもない想いの詩をうたうだろう
それでも「それだけが僕じゃない」という自信はある

いつか命が壊れるときがきたとしても
それがどんな時でも後悔することなく
お別れを言えるように
そうあるように生きよう

僕が見上げるこの空の果てにはいつも君がいる
僕が見上げるこの空の向こうにいつも消えない憧れがある

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