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【詩】「reduce」

届かない 
それは届けたいと願う想いがないからだろう
いつだって投げやりになって
布団にくるまって寝てばかりだった

通じない
それは伝えたいと思う気持ちがないからだろう
いつだって途中で諦めて
言葉を放り投げてそっぽを向いていた

分かったフリで誰かに頷いても
結局は辞書の意味を確認してるだけで
虚しい生活なのは変わりやしない
賑やかな雰囲気から逃げ続けてるよ

ページを繰っても何の言葉も刻まれない
いつか響いたメロディは今は響いてない
誰かさんと見た景色は色褪せてしまった
そして僕は今日も自分をすり減らしていく

愛せない
それは愛したいと望む想いがないからだろう
涙を流せなくなって夢を見れなくなって
ただそうあることができなくなった

悟ったつもりで誰かに笑いかけても
つまるところ何の深みもあるはずないから
寂しい生活なのはもう変わりやしない
賑やかな雰囲気の中冷め続けてる

ページを繰ってもどんな言葉も浮かんでこない
いつか響いたメロディは今は鳴ることもない
誰かさんと越えた夜は遠くなっていってる
そして僕は今日も自分をすり減らしていく

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