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拒食症が辛くてディズニーで泣いた話し。


母親と数十年ぶりにディズニーに行った。

そこでも何も食べられず誤魔化して、歩き回って痩せることに必死だった。

母親が不安そうに「お願いだから食べて。」と差し出したサラダ。その一口にさえ首を横に振った。

ディズニーのパレードを見ていたら涙が溢れてきた。

みんなこんなことしていない。

ポップコーンもチュロスもパンケーキも、恋人や家族、友達と笑顔でおいしそうに食べている。

生活の至る場面に「食事」が付いてくるせいで何もできない。友達も恋人も、家族とさえも付き合っていけない。

辛いのに誰にも言えない。

痩せていないから、理解されないから、誰にも言えない。

母親もパレードを見て泣いていた。

2人で涙を流して見ていると、あるキャラクターがコチラを見た。

それから"泣かないで"とジェスチャーしてくれた。

気のせいかな?と思ったけれど、何度もこちらを見て、ジェスチャーしながらこくこくと頷いてくれた。

それが嬉しくて、でも辛くてもっと泣いた。

あのときは、抜け出せない真っ暗なトンネルにいると思っていた。

トンネルならまだいい、底なし沼にさえ思えた。

今、ディズニーで泣いている自分に会えるなら、時間はかかるけど絶対に大丈夫と抱きしめてあげたいし、数年分の時間はかかるけれど、心から楽しいディズニーにまた来れるんだよと伝えてあげたい。


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