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ラピュタを見ていて思ったこと

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にて以前掲載した文章を。


最近、日テレがジブリを買収したということで、これは面白いと思って 9404 日本テレビホールディングス(株) を100株買ってみました。

ジブリのアニメは面白いですね。

ジブリといえば、「天空の城ラピュタ」を見るとパズーとドーラがシータを救出するシーンでちょっと突っ込みたいところがあるので、以前Twitterで呟いてみました。

今日はこの解説をしてみます。

件の救出シーンを、資料にしてこの記事に添付します。

取り残されたシータを救出すべく、パズーとドーラがシータに向かって一直線に迎えにいき、タイミングよくシータが飛びついて一件落着、というシーンです。

これ、非常に危ない。というか、ドーラとパズーはシータを助ける気がないのではないかとさえ思います。
どうしてかといえば、資料1ページ目のように、シータの跳ぶタイミングが早くても遅くてもシータは奈落へ真っ逆さま。

資料1: この救出は助ける気がない

ではどうするか。資料2ページをご覧ください。(音声を聞いているつもりで)

それは、ドーラたちが近づいてきたら、勇気を持って飛び降りてもらう。
そして、ドーラたちは常にシータに向かって全速力で向かっていく。

という方法を取ります。
すると、資料2ページ目のように、落下中のシータを後ろから捕まえるという助け方になります。

資料2: 本当に助けたいなら、後ろから捕まえよう

この助け方だと、シータの飛び降りるタイミングが少しくらい早くても遅くても、助けられるというわけです。
これ、ラピュタが放送されるたびにこのシーンでこの解説を妻にしてしまいます。
その結果、今では私がいなくても、妻がこのシーンを見ると私の解説がフラッシュバックしてしまうようになりました。


さて、このような助け方は、実はすでに肉食動物が心得ていたのです。
資料3ページをご覧ください。(音声を聞いているつもりで)

ウサギ(食われる方)とチーター(食う方)が平原にいるとしましょう。
ウサギは逃げたいのであちこち走ってチーターから逃げようとします。
このとき、チーターが猪突猛進でウサギを真っ向から迎え討つとどうなるでしょうか。
ウサギがチーターの少し手前で急に進路を変えるなどすれば、チーターとすれ違うことができます。
すれ違ってしまったとき、猪突猛進のチーターはそのまま通過してしまい、ウサギを捕らえることができません。

ではどうするか。それがパズーとドーラの動きです。
チーターは、常にウサギに向かって全速力で向かっていく、という動き方に変えればよいのです。
すると、ウサギが途中で方向を変えたとしても、その都度ウサギのいるところに向かっていけば、結果的にはウサギを後ろから捕まえることができるというわけです。
もちろん、チーターの体力が先に尽きたら狩りは失敗です。
(この映像の5:00からが参考になります。)


このようなことは、自然界だけではなく、攻撃ミサイルを撃ち落とす迎撃ミサイルでも、同じ戦略が基本となります。
攻撃ミサイルが飛んできたとき、迎撃ミサイルで攻撃ミサイルを直線的に狙うと、少しタイミングや角度がずれると、すれ違うことになり、自陣に攻撃ミサイルが着弾します(大惨事)。
ここでも、攻撃ミサイルをシータやウサギだと思って、都度都度攻撃ミサイルに向かって飛ぶ方向を変えられるように迎撃ミサイルにカメラ(センサー)やプログラムを仕込んでおく。
そうすると、迎撃ミサイルは攻撃ミサイルの後ろから撃ち落とすということができるわけです。
(これができるように、迎撃ミサイルは攻撃ミサイルよりもすごいスピードで移動できる性能が必要があります。攻撃ミサイルの着弾までに、遠回りして後ろから捕まえたいわけですから。)

資料3: よーく考えよう、捕食と迎撃は大事だよ。

こんなことを、ラピュタを見ると思ってしまう、今日この頃です。

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