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OFFICE TOSHIKI NASU/自身の解像度を上げるということは

おはようございます。
ゴールデンウィークも終わり、あとは梅雨を迎えて夏に備えるだけ。
今日は気温も下がり上に何か入らないと肌寒い感じがします。

さて、皆さんはラジオを聴きますか?
私は患者さんとの会話のために情報集めとして聴きます。
いまは便利なものでradikoというアプリがあるなでリアルタイムで聴くことができなくても大丈夫ですから便利ですよね。

さて、今回も山口周さんのラジオから抜粋しています。
「池の水」抜くのはだれのため?暴走する生き物語という書籍について紹介されていたのですが、興味深い内容だったので何度も聴きなおしました。

池の水を抜くことは外来種をやっつけることを目的としているそうなのですが、水を抜くと様々な支障が出るそうなのです。
番組の構成としては汚い池がきれいになる、何か出てくることは面白いですよね。
ただ、実際には支障が出ると。
なぜなら自然はものすごいシステムで構成されているから思わぬ悪影響が出るというのです。

この部分を聴いていて思い当たることはありませんか?
何かをやっつけようとして自然に手を出すと自然はものすごいシステムなために思わぬ悪影響が出るということに対して。

過去にマラリアが流行した時に蚊を殺すためにDDTができて、それによりあらゆる問題が起こった。

そんな世界をどうしたら良いのかというと、宮沢賢治の雨ニモマケズから気づかされることがあるというのです。
それはよく見聞きしわかりという一説。

よく見て、よく聞いて、わかる。
そして考える。

この本を紹介していた方は「読書は世界が前より良く見えるメガネみたいなもの」といいます。
目の前の世界は広大でそれを知るには人生が短すぎるから、その世界の解像度を上げる優秀なツールが読書だと。
それにより世界を構成する知らなかった何かに質量と輪郭をおびる手助けをしてくれると。

環境問題の要因として生物多様性の喪失による要因に「気候変動」「生息地の破壊」「汚染」「乱獲」「侵略的外来種」をあげていましたが、 これらの原因と影響は動物だけに限らず人間にも起きています。
このことに対して人間の世界と動物の世界と隔てるのではなく、この世界がいま変なことになっています。

環境問題とは人と人との問題です。
生き物だけを愛しても人だけを愛しても地球は救えません。
世界を構成するいろんなものの解像度を上げることが様々な問題を解決するきっかけになるはずです。

そのためには、よく見て、よく聞いて、わかる、そして考える。

薬を使うということの意味。
身体が壊れるという意味。
命をすり減らすという意味。

情報が手に入る時代、必要な情報は検索しないとでてきません。
いつも観ている情報はビックデータによって構築されているからこそ、自分の目と耳で注意をはらわないと。
あなたはそれでも鍼灸が体のシステムに悪影響を及ぼすと思いますか?

よく見て、よく聞いて、わかる、そして考えることを手放してはいけません。

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