SDGs のフロンティアキッズが・・・SDGs のフロンティア企業に出会った
2021年度北海道フロンティアキッズ育成事業の派遣講師として道内3校で小学5年生向けの SDGs 授業を担当していて、今回は協力企業見学編です。
これまでの経過についてはこの記事の最後にまとめておきますね。
協力企業とは
さて、協力企業って何? って思いますよね。この事業、北海道庁の事業なのですが、財源を協力企業・団体からの支援金で賄っているんです!
さらに運営には公益財団法人 北海道環境財団も関わっていて、実施校6校と私たち講師2人を含めて SDGs の目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を地でいく体制になっています。
こうした体制での過去2回の授業を経て、いよいよ最終回となる6校の代表者が札幌に集っての成果発表会
……の前に、せっかく北は下川町、南は大沼(七飯町)から札幌に集まるのなら SDGs 的な社会見学ができたらいいね!
ということで、協力企業の中から株式会社 北翔さん(江別市)を訪問することになりました。
株式会社 北翔を甘く見てた
自動車の部品のリサイクルと聞いていたので、まぁイメージできるなと予習せずに行ったら全然斜め上というか情報量てんこ盛り。
本業の輸入車用パーツ販売・整備・レストア、中古パーツ販売、クルマ買取、リサイクルの分野で日本でもここだけという取り組みがあり、自動車を使い捨てにせずできるだけ長く愛着を持って使えるように取り組んでいて、本業で既に SDGs の目標11「つくる責任 つかう責任」に貢献しています。
当日見せていただいた自動車の中には「奥さんとの思い出の詰まったクルマを廃車にしたくない、ここなら大切に扱ってくれるのでは」と大分県の方から相談を持ちかけられたものもあり、それが買取・整備され試乗車として現役で活躍していました。
↓画像左、子どもが前に立っているシルバーの2シーターの外車がそうです。
ちなみに小さいクルマは電気自動車で、廃棄された太陽光パネルを修理した独立型太陽光発電で充電でき、ブラックアウトなどの非常時にも使えるようにしてあります。
本業だけでもすごいのに
さらに、事業で削減しきれず排出した二酸化炭素を少しでも埋め合わせようと山林を購入。そしてその山林が私の住む下川町にあり、連携している団体として私が設立したNPO法人森の生活の名前も出てきてびっくり!
他にも2011年の地震・津波・原発事故を受け、働き方を見直してワーク・ライフ・バランスを改善したり
障がいのある方やご高齢の方など、そのほかにも様々な理由で働きづらい環境にある方々が安心して活躍できる場をつくりたいと「水耕栽培農業」という新分野開拓の準備をしたりして、 SDGs の目標8「働きがいも 経済成長も」にもつながっています。
あきらめない、今はダメでも将来チャンスがやってくる
残業ゼロ、いきなりはできないけど、みんなで話し合いながら進めたら半年後にはほぼゼロにできた
……実績に裏打ちされた清水社長の言葉に勇気付けられました。
一緒に見学した小学5年生の中には将来この会社で働きたいと思った子もいるんじゃないでしょうか。
ここでは紹介しきれないのでぜひホームページをチェックしてみてください。
「これはできていない」ことの方が重要
社長の清水さんの言葉で一番感銘を受けたのは
SDGs の取り組みを見ていると17目標の中で「これはできています」とアイコンを貼り付けているのをよく見ますが「これはできていない」ことの方が重要なのではないでしょうか
という問いかけでした。
私も授業の中で
SDGs って17も目標あるけど、それぞれ別々ではなくて、つながっていて、17のうちいくつか当てはまればいい、じゃなくて、つながりで全部解決していくのが大事
ということを伝えながら SDGs ツリーを紹介していたので、同じ考えの方と出会えてとても嬉しかったです。
最後に記念撮影パチリ(目を閉じてしまった……)。
想定をはるかに上回ってオゾン層まで届きそうな驚きの機会をご用意いただいた株式会社 北翔の清水社長、道庁・北海道環境財団のみなさんに感謝申し上げます。
さあ、明日はいよいよフィーナーレの成果発表会です。
これまでの経過
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