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小学5年生が SDGs をジブンゴトに(石狩八幡小学校編)

2021年度北海道フロンティアキッズ育成事業の派遣講師として道内3校で小学5年生向けの SDGs 授業を担当していて、今回は2回目の石狩八幡小学校編です。

1回目については↓こちらにまとめてあります。

前回からこれまでの間に、まちづくり・海チーム、川チーム、チームフォレストの3チームに別れフィールドワーク。その結果をチームごとに地図に落とし込み、SDGs との関連、アクションについても整理。

学校行事の学習発表会でも発表するとのことで、発表原稿も用意してあり、高い完成度でした。さすが先進的に小中連携で SDGs に取り組んでいる学校だけあります。

その地図を元に、チーム毎の発表を受け、全て終わってからコメントを返しました。海に面した地域らしく「海浜植物」という言葉が出たり、用水路、油田跡、林業機械などバラエティに富んだ内容。

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秩父別小に続いてゴミが話題になり、改善策として看板の設置が出ていたので、ゴミを減らしたいがために看板をいっぱい設置したとしたら、海・砂浜・海浜植物が美しい風景はどうなるか、観光への影響は、ゴミを捨てることが悪いことと知っていてやってる人に効果はあるのか、などといった視点を投げかけました。

その後、補習的に「それって持続可能なの? 4つのチェックポイント」を紹介。スウェーデン発の環境 NGO ナチュラル・ステップの考え方を小学5年生にもわかるように工夫して伝えたつもりですが、どれくらいわかってくれたかな。

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質疑応答はあまり出なかったので、今後のアクションについて「これってどうなの?」という案を受け付けると発言が出るようになりました。

「電気自動車に変えるのはどう?」という案に対し、その自動車に使う電気が何から作られたか、CO2削減につながるとされている太陽光や風力なのか、CO2 を増やす化石燃料なのか、そこがポイントと説明。

前回、今回と使用したスライドは Google スライドを使って作成したので、復習などに役立ててもらおうと学校側と URL で共有しました。

次は札幌で他校の児童と一緒に発表会。コロナ対策で、発表は6校の代表者のみ、代表者以外の児童は各地でオンライン参加という仕組みです。他の地域の児童の取り組みからどんな学びが得られるか、とても楽しみです。

それにしても、石狩に油田があったとは……検索してみると、とても読み応えのある記事がありました。

油田の産地からエネルギー港へと発展し、今では化石燃料による火力発電だけではなく太陽光発電や風力発電もある石狩は、持続可能なエネルギーを考えるフィールドワークに適した土地と言えそうです。機会を見つけて八の沢の油田跡やいしかり砂丘の風資料館に寄ってみようと思います。

ちなみに前泊で利用したスーパーホテル石狩は SDGs への取り組みを前面に打ち出していました。細かいところでは、同じ月に泊まった別なホテルでは部屋の空っぽの冷蔵庫の電気がオンになっていましたが、スーパーホテルではオフになっていました。石狩方面に来るときはまた利用したいです。

私が担当した他の2校は↓こちらです。


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