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マイクロプラスチック・ストーリーからの学び/備忘エッセイ #2

北海道フロンティアキッズ育成事業で小学5-6年生向けの SDGs の授業を担当して3年目。地球規模の問題に小学生ができることなんてあるの? という問いを想定して日本語版ができる前から紹介してきた映画。

実は観れてなかったんだけど「えべつ環境・SDGs広場」で無料上映会、しかも、オンライン可ということで、先月やっと視聴できました。良い機会を設けてくれた主催・関係者のみなさまに感謝。

で、観る前に想定していたよりずっと普遍性があった、つまり、マイクロプラスチック問題に限らず、社会課題全般に対し子どもたちにどんな関わり方ができるのか、のサンプル集になっていたので、視聴メモ(今後に向けてのアイデア含む)をここに残しておこうかと。

  • 集めたゴミのデータ集める→棒グラフにする→清掃局の人へ渡す

  • ポイ捨てゴミの数を調査→地域の人たちに考えてもらうためのバナーを作る→ポイ捨てゴミの数を調査→前後で比較すると40%削減

  • 海岸の砂をふるいにかけてマイクロプラスチックを調査(iPadにズームレンズ装着し動画と写真撮影)

  • 【アイデア】上流の下川と下流の天塩で比較調査

  • 合流式下水道で海に流れ出すゴミについて市議会環境保全委員会で証言

  • マイクロプラスチックは有毒な化学物質を引き寄せる。繊維クズが多い

  • 化学繊維と綿をそれぞれ別の瓶に入れてよく降ってフィルターでこし取ってデジタル顕微鏡で観察

  • 給食のプラスチックを分別して量を把握

  • プラスチックのライフサイクル(一生)を調べてポスターに

  • プラスチックゼロ給食の日を校長に依頼→給食管理部への書類を作成→実現→給食管理部のみなさんへ感謝のスピーチ

  • 環境を守る法案に署名して欲しいと議員にFaceTime

ポイントは、子どもたちが社会課題に対し市民科学者として1次データを収集・分析・可視化・提言するというプロセス。

そのプロセスがそのまま教科の学習にもなり、自分たちの手で社会を変えていく、という社会が社会人を育むために一番肝要となる学びになっている。

自分の活動の中では、子どもたちが自らの手足で1次データを収集するという視点が弱かったと思うので、今後ぜひ取り入れたい。

……とここまでのポジティブ調で終わらせておけばいいのかもしれないが……アメリカの学校給食の酷さに呆れた……使い捨て容器・包装はもちろん、肝心の食事の内容・質って今はどうなんだろう……食育って言葉はアメリカにもあるのかな?

見出しの画像は、ゴミを捨てないでってのぼりが欠損して、それはつまりゴミになって散乱して、おそらくマイクロプラスチックになるであろうというアイロニカルな一枚。


バーカウンターで「あちらのお客様からです」ってあこがれます。