そうだ、自分はそもそも人前で話すのが苦手だったんだ/備忘エッセイ #5
そんな自分がなぜ人前で話すことの多い役を引き受けているのか。
という話を地元の中学校の文化祭的な行事「学校祭」でPTA会長あいさつの中でしたなと思い出し(文化祭シーズンなので)、過去記事をリマインダー的に再掲。
人前で話すのも苦手だったし、こうして書くのも苦手だった。読書感想文なんてその極み。なのに小学生の夏休み読書感想文が軽く賞をもらってしまった。
課題図書は『オコジョのすむ谷』だったと思う。全然書けなくて、母にどうやって書いたらいいのと聞き、一文書いてはまた聞き、の繰り返しで母を怒らせて書いたゴーストライター的作品が入賞してしまい、どうしたもんかと困った記憶。
修士論文も全然書けなくて、締め切り前日まで追い込まれ、とにかく指を動かせとキーボードを叩いているうちに半ば意識を失ったようなトランス状態になり、徹夜して朝になると一応の形になっていた。
それを先生に読んでもらったところ「なんだ書けるじゃん」と言われたが、自分でもどうやって書いたか分からないので、嬉しいような先行き不安なような微妙な気分だった気がする。
その後も書けなくて締め切りに追われてというのを繰り返してきたけど、最近はこなれてきた気がする。
苦手なことがあっても、その「したくない」を上回る「したい」があれば、なんとかなる。なので、内発的動機づけが肝心だよね、っていつもの結論。
それにしても、人前で話すのが苦手だった自分が街頭演説することになるなんて、今の自分なら(笑)で済ませられるけど、小学生の頃の自分が聞いたらどう思うんだろ。ずっと不安なまま過ごすことになるんじゃないか。知らないままの方ががいいことってあるよね。
見出しの画像は、焼き魚定食。見たまま、そのまま。小学生の頃、魚は好きじゃなかった気がするけど、もはや好きだし、健康のことも考えたり。
バーカウンターで「あちらのお客様からです」ってあこがれます。