ニーチェの哲学思想

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ニーチェの哲学思想の特徴

ニーチェの哲学思想の最大の特徴は「ニヒリズム」である。「神は死んだ」とニーチェは言う。絶対的な真理などない。つまり、神でさえ絶対ではなく、真実はない。ニーチェはこのことを「神は死んだ(ニヒリズム)」と言った。
 では、何を信じ、「ニヒリズム」を克服していけばいいのであろうか。ニヒリズムを克服するには、ニヒリズムを徹底するしかない。ここでいうニヒリズムとは「人生に究極的な価値や目的はない」ということである。人生に究極的な価値がないとすれば、人生の全てを受け入れ、肯定する他ない。ニーチェは、全てを受け入れることを「運命愛」と呼び、運命愛によって「人生に価値がない」ニヒリズムの状態を脱却することができるとした。

ニーチェの哲学思想に関する筆者の考察

 ニーチェの思想は、「真理を追求しない」という点で独自性がある。他の哲学者は真理を追求することが多いが、ニーチェは「絶対的な真理」そのものを否定した。ここがニーチェの思想の面白さでもある。
 また、ニーチェの思想からは、力強さを感じる。「神は死んだ」と言う言葉は、ジョンレノンをはじめとする多数のロックミュージシャンの「ロックは死んだ」、岡田斗司夫の「オタクは死んだ」のように、後世まで「以前のようではなくなった」と強調する意味を持つ構文として使用されている。ニーチェが後世にまで与えた影響は大きい。
 また、自分なりの価値判断を持つことが、非常に重要である。生きる意味がなかったとして、どう生きていくのか。どのように人生を受け入れ、より理想的な価値を求めていくのか。これらは全て、誰も教えてはくれないことである。だからこそ、自分なりの価値基準を持つことが重要である。「自分は自分」と思い、自分を受け入れられるかどうかということは、自分自身の信念を持つことができるかどうかにかかっているのである。
 SNSが世界を席巻する現代において、ニーチェは大切な気づきを与えてくれる。他者と比較することで自分を受け入れられなくなることもある。しかし、「自分を受け入れる」ことは重要である。商業的に作り出された流行、あるいは強い影響力と通る声を持ったアカウント(インフルエンサーや起業家)によって、自分の信念が破壊されそうになることがある。しかし、絶対的な真理などない。インフルエンサーも流行も「神」ではないのだ。

おわりに

以上の内容を完結にまとめておこう。

「ニヒリズム」の克服
 ニーチェの力強さの正体は、「ニヒリズムの克服」である。ニヒリズムを克服するためには、ニヒリズムを徹底することが必要である。ニヒリズムの徹底とは、「意味がない」「真理がない」状態を徹底的に受け入れることである。ニヒリズムを克服するためには、運命を受け入れ、自分自身を愛し、自己を確立することが必要なのでである。

絶対的な真理などない
 前述したように、ニーチェの哲学思想の独自性は、「絶対的な真理がない」とする点である。真理がないからこそ、各個人の哲学で生きることが必要である。

 参考サイト

「ロックは何回死んだ?ロックは死んだ発言をしたロックスターは誰?その意味を考察」

https://myk69.com/rock-is-dead/#:~:text=死んだのか?-,“ロックは死んだ”発言をしたミュージシャン,①ジョン・レノン(ビートルズ)&text=ジョン・レノンはがこの,しているバンドだ”。

「オタク・イズ・デッド 岡田斗司夫クロニクル2006/5/24」

https://youtu.be/xJcxKtBmrFw


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