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まぁ難しい事は考えずに「The Apples In Stereo」の「Fun Trick Noisemaker 」のポップでマジカルなサウンドに酔いしれよう

はじめに

ポップソング好きですか?
僕は大好きです。
好きなバンドの好きな曲を聴かれるとシングル曲を結構な確率で答えてしまいます。大体は通ぶってアルバム曲を答えるだろうけど。
ポップソングって作った人の愛されたいという叫びなんだと思う。
もしくはお前の耳の穴を一瞬で犯してやる。しかも和姦で。って感じ。
すいません。乱暴な言葉使いになりました。
でも、そういう事だと思います。
耳の鼓膜に音が届いた瞬間にそれしか聴こえなくなるあの感覚。
そして曲が終わっても耳の穴の中にこびりつくあの感覚。

たくさん音楽を聴いていると嫌いな曲が無くなっていきます。
好きな曲は変わらずありますが、そうでもない曲も良い所を見つけて楽しんで聴けるようになっていきます。
一見すると幸せになってそうですが、実は意外とそうでもないんです。
何でもそれなりに楽しめるようになると何が本当に好きで何が本当に嫌いかが自分ではよくわからなくなってきます。
それに陥ると色々な音楽を聴いても普通に良いよねみたいな感想が増えていきます。
そうなんです。すげーイイ!みたいな感動をくれる音楽って実はそんなに多くないし、すげー最悪!みたいなのも現代ではそんなにないんです。
そして、あの耳を犯される感覚を忘れると段々と不感症にも似た境地になっていきます。

音楽イ◯ポです。

そうなってしまった悲しき音楽ジャンキーなあなたにオススメの薬がコレ!ポップな良い曲で不感症な耳を元に戻そう!
私は度々このアルバムを聴くのですが、なんか実家に帰ってきた安心感というか俺の好きな感じの基本の1つはコレだよねって思い出すのにとても重宝してます。
そんなこんなでポップでマジカルなマジックが詰まったこの作品をご紹介させて頂きます。

どんなバンド

メンバーをwikipediaから引用しました。

Robert Schneider - guitar, French horn, lead vocals (1992–present)
John Hill - guitar, xylophone (1994–present)
Eric Allen - bass, harmonica (1995–present)
John Dufilho - drums, harp (2006–present)
John Ferguson - vocals, keyboards, panflute (2007–present)

メンバーがいっぱいいた時のアー写

今現在は活動休止中ですが、最後のメンバーはこんな感じです。
実は歴史が長いバンドです。
メンバーチェンジが結構頻繁に行われていたみたいです。
中心人物はロバートシュナイダーです。
彼はエレファント6という自主レーベルというか同じような音楽性の人たちとの共同体を持っています。
2000年代終わりまではコンスタントに作品を発表していき、2010年代以降はライブを中心に活動。
現在は理系の学者さんになってるみたいです。
この人はポップ職人と言われるぐらい音楽オタクです。
やはり音楽は数学みたいな所もあるので、そっちの才能もあるのかと、なんだか納得。

日本でもコアな人気があります。
何回か日本盤も発売されているようなバンドなので、音楽好きな人の中では有名なバンドという、マイナー内メジャーな立ち位置だと思います。
90年代に渋谷系にハマった人はコーネリアスやカヒミカリィ経由で聴いている感じらしいです。
ただ、検索すると殆ど日本語のページがでてこない・・・。
日本でも来日ライブとかそれなりにやった気がするのに。
かくいう僕はジャケ買いで知りました。だって素敵なジャケだもん。
ペイブメントの作品のアートも同じ人らしい。
どっちもローファイで味わい深いという共通点。

特徴的なアートスタイル

作品について

この作品を私の感覚で一言で表すと
ガレージサイケポップロック
こんな感じです。

ビーチボーイズ好きなんだろうなぁ
中期ぐらいのビートルズ好きなんだろうなぁ
という愛が駄々洩れなサイケ感
それをポップに明るく包み込んで丁寧に手渡ししてくる
と思いきや、鳴ってる音はガレージでローファイで投げてくる。
投げつけるのではなく、しっかり捕球できるぐらいで投げてきます。

このバランス感覚がとてもいいんですよね。
なんか優しくて甘いんだけど、ちょっとトリップ感だったり、刺激もあったりと、1stなので荒々しい部分もあれどポップ職人の片鱗がしっかり出てます。
あと、ロバートシュナイダーの声が良い。可愛い。変な声。可愛い。
顔と声が全然一致しない感じも最高だよね。
声聞いてから顔見ると、赤ちゃんがそのまま大きくなったのかもみたいに思えるような可愛く変な声。
これ褒めてますよ。
この声だからこそ、楽曲がよりキュートでポップに聴こえてくるので。
とても人懐っこくて大好きです。

いい歳の取り方してる

最後に

ちなみに作品を重ねる毎にローファイ感が薄れていきます。
ガレージなパンキッシュ感も薄れていきます。
別に悪くなったとかではなく、しっかり整理されて聴きやすくなります。
そっちの方が好きな方もいっぱいいらっしゃると思います。
元からそこはかとなく感じられたパワーポップな感じも表に出てくるのでこれはこれで良し!
そしてポップでマジカルな魅力はそのままに、スペーシーな感じも出てくるので順番に聴いていっても楽しめると思います。
僕は4thの「The Discovery of a World Inside the Moone」も好きです。
そして6thの「New Magnetic Wonder」がどこにも売ってなくて未だに探してます。この一枚でコンプリートなのに・・・・。

この文章があなたの音楽イ○ポを解消して楽しいミュージックライフを送る一助に少しでもなれたなら幸いです。
ではではまたまた。

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