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選ぶ道について

高校2年生もそろそろ終わってしまいます。
つい最近高校生になったばっかりなのに、実に早いなあと思います。
特に大きいもめごともなく、ある程度健康に生きることができました。ちょっとした入院はしましたが、いたって健康です。
まあ、高校3年生となると、もう進路を決めてかないといけません。
進学か、就職か。どのようなところに進学するか、希望する職種はどういうものか。色々考えないといけません。私はまだ考えています。

「やりたいことはないのか」とか「夢はないのか」とはよく言われます。やりたいことはたくさんあります。絵を描くこと、お話を書くこと、漫画を描く事、動画を作ること、演劇などの芸術分野。だから、こういう分野での職に就きたいとは考えてはいます。普通に就職して骨を埋めるのは嫌なので、進学したいとも考えています。まあ、ぼんやりとですが。何故ぼんやりとなのかは、この後ちょっとずつお話ししたいと思います。
世界中を旅したい、言語を学びたい、美術館を巡りたい、いろんな芸人の漫才やコントを観たい、演劇を観たい、などの欲だってあります。
でも、それはただ「個人的にやりたいこと」であって、聞いてくる人は「仕事をする上でのやりたいこと」を聞いているんですね。
人の役に立ちたいとか、人を喜ばせたいとか、そういうことです。多分。
でも私のやりたいことは、仕事をする上でやりたいことではなく、趣味でやりたいことです。
夢だって、あるにはあります。「人の記憶に残る人間になりたい」「なんかしらの形で本を出版したい」「この世に作品を形として残したい」「天下を取る」とか色々あります。ですがそれもどれも膨大なやんわりした夢。

昔は、何も知らない無垢な状態だからこそ、しっかりとした夢がありました。幼稚園の時は「芸術家」小学校の時は「くノ一」「漫画家」
好きなことに真っすぐ何も知らないまま向かってた時期ですね。
中学校に上がって、学校でいろんな人、SNSでいろんな人と接していくにつれ、良い意味でも、悪い意味でも視野が広がっていきました。
「仮面ライダーが好き」だからといって、仮面ライダーになるだけが仕事ではなく、スーツアクターや、デザイン、脚本家、俳優、CGを作る人とか、「仮面ライダー」に関する仕事はたくさんあって、好きなことの見方を変えてみれば、たくさんの関わり方があるんだよ、という社会の先生の言葉。SNSでは、画力の高さなどはもう関係なく、その人の個性が誰かに刺さってネットで有名になれば、誰でも仕事がもらえる時代になっていました。趣味から仕事に、簡単につなげれる時代になってきたのです。
それから三年近くたった今、誰だってグッズを売ろうと思えば売ることができて、誰だってイラスト依頼を受けようと思えば受けることができて、動画だって簡単に作れて、配信だって簡単にできるようになって、何なら個人的に出版だってできるようになっています。
その全てが、有名になればしっかり収益の付くものになっています。
つまり、もう趣味で稼げちゃう時代になっています。現に、私もグッズも作るだけ作ったら、二つ売れましたし、ラインスタンプを作ったら何個か売れて、ちょっと収益を得れています。

そうなると、絵の仕事をしたいと思っても、趣味で好きなように絵を描いて、ネットで誰かの目につくのを目をギラつかせながら待つのも一つの手ではあると思います。ネットにはいろんなコンテストがごろごろと転がっていて、そこでいい賞を取ることができれば、そこから仕事を貰えたりする補償があるコンテストもたくさんあります。

先ほども言いましたが、画力が高いなんてもう関係なくなってきました。人に刺されば仕事はいただけます。
その上に、画力が高い人がイラスト講座などでテクニックなどを無料で公開している時代です。構図の書き方、顔の書き方、全身の書き方、細かい道具の書き方、色の塗り方だっていろんな人が公開してくれています。
もう、専門学校などに行かなくたって、独学である程度までいけてしまいます。
となると、私はどうしよう。話は最初の方へ戻ります。そういうことを知ってしまうと、幼いころに持ってた夢は真っすぐ目指すような熱い夢じゃなくて、副業的な、保険のかかった夢になってしまいました。
好きなことも、仕事にしてしまえば苦しくなるかもしれない。多分、そんなことはないとは思うのですが(気が付いたら絵を描いてるため)不安症な私は”副業的な夢”というのが心地よかったりもして。
ですが、芸術分野での職に就くことを諦めてはいません。
「ナスは絵を描き続けた方がいいよ!どんな形でも芸術分野は続けてた方がいいと思う。作品出たら買うし!」と仰ってくれた中学の先生の言葉が、ずっと私の生きる軸になってるからです。
この言葉を思い出した時は、ぼんやりとしていた夢が鮮明になります。赤の他人の、知り合ってから一年しか経ってない先生からの言葉。とても大きいものがあります。

私の軸は絵を描くことです。でも、なぜ”芸術分野の職”と広範囲なのかと言えば、案外、絵に関する熱量があまり無いってことにあたります。演劇、小説、音楽など、他にやりたいことが熱を帯びてきているのです。
高校だって、受験勉強がめんどくさかったから、高校では趣味を極めたいこともあって、勉強もしたくなかったから、レベルを下げて、そして推薦で入れるところを志望して、無事合格しました。その高校で得られるものも沢山あったし、同じ中学校からその高校を志望している同級生の顔ぶれも、苦手な人がいなくて、楽でした。
ですが、その高校には美術教科がありませんでした。それをわかってて、私はそこへ進学しました。
美術を学ぶなら、この高校!と頑張って勉強すれば行けなくもない高校の先生が、学校説明会で仰っていました。近くに、美術に強い高校もあったんです。美術を学ぶか、楽を選ぶか。その二つの選択の中、私は楽を選びました。頑張って勉強して受かったって、その後が苦しかったらそれは嫌だ。ならばレベルを下げて、その高校で成績を上げていれば、進学だって有利になる。そんな実に人間らしい思考が、優勝しました。
実際、苦手な教科はまずまずですけど、結構楽です。英語と国語だけは対して勉強していなくても、クラスや学年で一位近くは取れます。理数系は…ダメです。
そして結局…私が入部したのは演劇部。
演劇が好きなんですよ、昔から。やるのも観るのも。舞台の上では私はもういなくて、舞台の上では必要不可欠な存在になるのが、楽しいんですね。
その高校に、美術部はありましたし、中学の時同じ美術部だった友達と「同じ部活に入ろうな!」とは言っていたんですが、結局裏切って演劇部に入りました。
これも、その高校を選んだ時からぼんやり決めていたことでした。
美術と楽で、楽を選んだ私。別にその高校で美術を学ぶつもりはない。とどこかで考えていました。もう一人の友達と、勢いで入った演劇部。部員は三年生が二人、二年生が二人の小っちゃい部活。それに、私たち一年生が二人だけ。まあ、生きていけるかと思っていたら、その友達は学校をやめてしまい、二年生の一人は病気で転校、もう一人の二年生は生徒会で休部中。そして三年生は高文連の後、引退。さて、一人になってしまいました。
毎日悩みました。一人でやってくくらいなら、美術部に転部してやろうか。それとも、一人で潔くいろいろやってやろうか。活動の限界を感じながら寝れない日もたびたびありました。そんなことから、もう、二か月近くたちます。結論から言いましょう。続けています。
生徒会の先輩が部活動再開したのと、新しくひとつ上にに部員が増えたのもあります。そして、私が部長になってしまったのもあります。
こう言うと、マイナスな理由になりますが、ポジティブな理由を挙げるとすれば、やっぱり、演劇が好きなんですよね。照明の眩しさや熱さ、舞台上の空気感に緊張感、ゲロ吐きそうになるくらい緊張しますけど、その緊張感が結構好きだったりします。本番中に見る、ライト浴びる演者の横顔がカッコいいんですよね。そんなことを考えていると、もう一回ぐらい、大会に出たいと思っちゃうんです。
その気持ちが諦めきれなかったってのが多いです。そして、部員が増えて、次の大会までやることが特になくなって、10分間のコントをやることになりました。そこでコントの台本を私が書く事になり、顧問のススメでラーメンズのコントを観ました。

これが分岐点で、また私を悩ましました。ラーメンズの世界観にどっぷりハマったのです。それだけではなく、小林賢太郎の描く世界にハマったのです。彼の演劇チックなコントに、素敵な演劇。演劇をやりたいという欲がとても掻き立てられ、その中に”コント”という選択肢も発生しました。

実際コントの台本を書いてみたら、初めて書いた割にはうまく書けて、今はコントの練習に励んでいます。自分の書いたセリフを必死に覚えている部員を見ると、なんだか、自分が生きてるって感じがして楽しい限りです。
衣装合わせなんかもしちゃって、私はアフロなんか被っちゃって。

こうやってやりたいことがたくさん増えるのは良いことなんですが、どれもが中途半端なところが私のダメなところです。
絵だって、極めたいと思うは思うが、デッサンを毎日やっているわけでも、毎日練習しているわけでもない。小説だって、気の乗ったときに書いてはいるが、本の虫になるほど、小説の勉強だってしていない。演劇も、好きではあるが、俳優になりたいとまで思ってはいない。
全てが、「なりたい」ではなく「やっていたい」なんです。それ一本に絞って、一本を目指して生きていくとは言えないんです。
単純に勇気もないのと、変に現実主義なところが出てくるのです。

となれば、いずれにしても、どこかへ普通に就職。それしかない。
安定を求めて高校を卒業して就職するのもよいのですが、就職して骨を埋めるのはなんだか嫌なんです。
なんだか、もあいまいですね。はっきりさせましょう。私は人生色んな事をしてみたく、毎日新しいことと生きていきたいので、一つの職に就いて、定年まで同じように働くのは嫌なんだろう。そう思います。
なんも、どれもがどれも毎日同じような仕事とは言いません。みんな素晴らしい良い仕事なのですが、同じところで同じ仕事をずっとやるのが、嫌なのです。
小学校5年生の時に、毎日面白いこともなく、似たり寄ったりな日々が続いてたのが余りにも楽しくなかったという経験が、この考えの根本であると考えます。
さてさて、いつの間にか4000字を超えていました。何について考えていたか、わかんなくなってきました。
簡潔にまとめましょう。芸術分野を仕事にしたいが、それだけで食っていく!と言えるほどの勇気はない!普通に職に就いて骨を埋めるのは嫌!です。とんだ贅沢な奴ですね。自分で書いてて、自分のちょっと嫌なところがちらほら見えて、叩かれたりしないかなと不安になりながら書いています。
 さんざん大口を叩きましたが、何でも私は楽しめるタイプなので、ひとつの職に就いたとしても楽しめる自信はあります。なんという矛盾。こんな矛盾だらけの、ネガティブガールなJKに、向いている職は無いかなぁ。頑張って探します。

絵ならばある程度描けます。
アイコンなどが得意。TwitterのDMより、よければお仕事下さい(御相談だけでも)
@nasubi1192


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