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SNSマーケティングを始めるにあたって必要な事 ⑦スムーズな運用を可能にする実践方法_前編


こんにちは。デジタルマーケティング会社「naste」代表の岡田です。
https://naste.co.jp/

前回は、SNSマーケティングを行う「コツ」、チーム作りの秘訣について触れました。今回はスムーズな運用を可能にする実践方法について触れていきます。少し長くなりますので、前後編としています。
それでは、第7回の始まりです!

目次
企画を4通り厳選し、毎日投稿し改善を図る
投稿を毎日行うためには
軽い企画=「日常投稿」の運用方法(運用者責任)
 できるだけ運用社の主体を認める
 クラウドストレージやチャットなどデジタルツールを活用
 ”投稿予約シート”を活用
重い企画=企画投稿の運用方法(ディレクター責任)
 誰が、いつまでに、何を、どうおこなうか
 まずは自社リソースで小さく始める
まとめ

企画を4通り厳選し、毎日投稿して改善を図る

さて、KGI・KPIの設定、ターゲットの絞り込みと理解、運用チームの作成運用方法とここまでを深堀りできました。
本当にご苦労様でした。
 
ここからはパズルをはめていく作業です。
すなわち、実際の投稿を作っていくことになります。
 
ターゲットの意見をふんだんに入れた企画を最低でも4つ作りましょう。
一つ一つが独立しており、投稿が最低でも30回はできる幅があるとベストです。30回あれば半年は投稿が持ちます。なので4企画×30回の120投稿分のコンテンツを考えればいいわけです。
 
また、企画作成時のコスト強弱を考えましょう。
コストやリソースを掛ければクオリティーの高いものができますが、投稿数は減ります。
反対に投稿数を稼ぎたいのであればコストやリソースはできるだけ割かないようにしなければいけません。
最低でも4つのうちの1つは投稿量を稼ぐ企画にしましょう。

弊社のコンテンツ企画は

●マーケティングコラム(質重視)
●ママプラスインタビュー(質重視)
●SNS最新ニュース(量重視)
●キャンペーン企画(量重視)


となっています。
 
4つの企画をまわすのは非常に大変です。ですので半年運用をしてみて全体的に反応率の高い企画を選び注力していってもいいでしょう。しかし、毎日投稿のスタイルは崩さないことが原則です。SNSは共感が一番大切なので、接触機会を増やしコミュニケーションがスムーズに行えるように努力する必要があります。

投稿を毎日行うためには

4つの基本企画の中に、作業が軽いコンテンツと重たいコンテンツを混ぜておくことをお勧めしました。
これは毎日更新するためのテクニックになります。クオリティーの高い投稿を毎日おこなえたらいいのですが、それではリソースがいくらあっても足りません。

軽い企画=「日常投稿」の運用方法(運用者責任)


「日常投稿」と弊社では呼んでいます。運営者、又はアカウントで設定したキャラクターが日々のことをつぶやきます。
天候のことや業界のトレンド、又は本当にパーソナルなことです。(最近あったのは自転車がパンクした、といったものでした笑)
 
「日常投稿」で気を付けたいことは3点です。

●できるだけ運用者の主体を認める
気軽な投稿になりますのでこれを一つ一つ精査していると、日が暮れてしまいます。あまりにも生産的でない。
SNSは媒体によって変化しますが、基本的にタイムリーな情報を発信する媒体です。よってユーザーも一つ一つの投稿をじっくり見ているのではなく、興味のあるアンテナに引っかかった情報をだけを取捨選択して読んでいます。
 
「日常投稿」はできるだけ運用者の主体を認めて運用をすることをお勧めします。
弊社ではチェックを最低限に抑えるため、“投稿予定シート”を制作し共有することで管理者がチェックしています。
ここでは文言の一つ一つを精査することはしていません。この方法でまだ炎上アカウントは出ておりません(笑

●クラウドストレージやチャットなどデジタルツールを活用
作業全般の話なのですが、特に日常投稿などではスピードを求めるので“投稿予定シート”をクラウドに上げていつでも最新情報が見れるようにしております。弊社ではdropboxからGoogleドライブに移行して、作業環境を整えております。
クライアント、外部パートナーにも閲覧権限を別けて共有できるので非常に便利です。
 
変更をおこった場合はチャットで連絡を入れます。
リアルタイムに変化する作業にメールでは遅く、過去設定の情報を投稿してしまう可能性があるからです。
 
このようにデジタルツールを使いこなすことが意思の疎通を加速させ、正確で有効な投稿が可能になります。

●“投稿予定シート”を活用
「日常投稿」の基本情報となるシートをフル活用します。
投稿一週間前など、決められた日程にシートを運用担当者が記入します。一週間分などまとまった投稿案を一気に制作しましょう。生産性が高くなります!
 
チャットでシートの更新を関係者に連絡します。ディレクター、クライアントは投稿案をざっと確認します。
ここで確認するのは差別的な表現や主観が行き過ぎているものなどの極度に偏っている表現だけです。
歴史背景や細かな文言のチェックは原則おこなわないでください。運用者が疲弊してSNSが面白くなくなります。
 
チェックが終わりましたらツールを使って更新をしていきます。
弊社ではフクロウがトレードマークのhootsuite(フートスイート)というツールを活用しております。
使い方に関しては記事制作中です!
 
予約機能がついているので便利です。“投稿予約シート”に沿って投稿を予約していきます。
ユーザーによって権限が別けられますのでディレクター(管理権限)、運用者(投稿権限)、クライアント(閲覧権限)と別けてツールを常時管理できるようにしておくことも可能です。
 
天候や急な災害などあった場合はスクリプトを“投稿予定シート”に準備しておき、運用者がリアルタイムで投稿する形を追っております。

重い企画=企画投稿の運用方法(ディレクター責任)

弊社では日常投稿に対してこの重たい投稿を「企画投稿」と呼んでいます。
インタビューやクオリティーの高い記事、ユーザー参加型のキャンペーンなどは複数人が制作に関わる場合も多く、日常での投稿には適しておりません。ディレクターがしっかりとスケジュール管理、クオリティーチェックをおこない制作、投稿をしていきます。

●誰が、いつまでに、何を、どうおこなうか
仕事の基本、ですが出来ていない事が見受けられるのでチェックが必要です。
作業量が多い=重たい企画は社内でのブレスト、パートナー企業への依頼、クオリティーチェック、クライアントチェック、修正と多くの作業項目が積み重なります。
ディレクターは最低限以下のことを決めて投稿準備を進めなくてはいけません。

▶担当者は誰か
▶納期、投稿の予定日は決まっているか
▶どのような投稿を想定しているか
▶外部に依頼をだすか、それとも社内でおこなえるか
▶共有、確認のツールは整っているか

弊社では投稿カレンダーを制作し、全体のスケジュール感を社内、外部パートナー、クライアントに明確に提示しております。関係者全員がスケジュール感を知っていることが納期を守る重要なキーになります。

●まずは自社リソースで小さく始める
お勧めするのはまずは自社で手作りでおこなうことです。インタビューであればロイヤリティーの高いお客さまに依頼する、自社製品を使っている知り合いにお願いする、SNSを運用しているのであればインタビューに応じてもらえる方を募集をする。
ビジュアル化するのは難しいかと思います。ここは内部デザイナー、外部パートナーにお願いして最低限のものを作ってもらいましょう。
 
作業の手順や難しさ、ポイントなどを自社のノウハウとして持っておくと、協力パートナーへの依頼方法やクオリティー管理に大きく貢献できます。知らない、といことは弱点になることがあります。
設定したKPIに投稿による影響が見えてきたら、外部リソースを頼りましょう。

今回はここまでとなります。次回は実践方法の後編として、はじまった投稿のサイクルの回し方をご紹介します。

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