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-親ガチャに失敗した君へ- 第33話『1人でつぶやくさようなら』

-前回までのあらすじ-

・高校生になり友人、彼女もでき楽しい日々を送っていた。

・私を捨てたおかんと一緒に住むことに。

からの続きです。

nasso

『1人でつぶやくさようなら』

 
私は平凡ですが

とても充実した青春を送っていました。


ある日、またも

私の人生を左右する

出来事が起こってしまいました。


私はアルバイトを終え

疲れた身体に休息を与えるべく

少し急ぎ足で家に帰宅しました。


玄関の扉を開け

当たり前のように

「ただいまー」

とおかんに向かって言いました。


ですが

お帰りという言葉は返ってこず

家の中は静寂に包まれていました。


「おかんどっか買い物行ったんかな?」

と独り言を言い

おかんを待つ事にしました。


しかし

何時間経っても

帰ってこないおかんに

私は

心配と不安が同時進行していました。


なんとなくですが

直感で気づいていました。


私はまた捨てられたんだと。


ドラマや映画であるような

置き手紙や電話

そんなお別れではありません。


帰宅するといなくなっており

もう帰ってこないということです。


これがリアルな現実で

それを受け入れた私は

誰も居ない真っ暗な空間で

1人呟きました。

「さようなら」と。





つづく。

nasso

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