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読書 ~本は雑に読むとたくさん読める

世の中には本が無数にあり、いろんな英知が凝縮されています。一冊の本を書くためにいったいどのくらいの時間がかかっているのだろうと思います。それを3~4時間程度で読んでしまえるのは、何とも読者冥利に尽きると思いませんか。これはたくさん本を読みましょうという話です。

入社2年目の私の手帳には、「今年の読書」というページがあり、そこには100まで番号が振ってあったので、目標は100冊だったんでしょう。41まで日付けとタイトルが書いてあったので、この年は41冊読んだということです。まあ、内容は、大藪春彦の「蘇る金狼」とか「マイコン入門」(古っ、意味が分からない人はご両親に聞いてください)なので、軽い本も多かったようですが。


私は、結構本を読みます。年間50~100冊くらいです。大体日本語の本は4時間くらいかけます(新書みたいなやつは、2時間で読めるので2日の通勤時間で読めます)。英語になると倍かかりますが。ジャンルは、マネジメント系とマーケティング・人事系ですかね。126冊x4時間=500時間,年間で使っている計算ですか、通勤時間が往復1時間なので、4日間で一冊、後は週末入れてもう一冊で週二冊ペースです。コロナ禍で通勤時間がなくなり、読書の時間もなくなってヤバいと思いだしています。


よく、「どうしたら、速く本が読めるのか?」と聞かれますが、まずは、「本は雑誌のように雑に扱う」というふうにするといいと思います。面白くなかったらすぐ捨てる。面白そうなところだけ読むとかです(もったいないですが、いやいや読む時間のほうがもったいないという割り切りですな)。また、同じジャンルを多読するとだんだん速く読めるようになります。同じような内容が出てくるので、そこらへんは飛ばして読むからです。


なんでも、あるジャンルの本を100冊くらい読むと、そのジャンルの「プチ専門家」にはなれるそうです(ということは、1年間で、専門家になれる)。


あと、本を読んで1か月もすると内容はほとんど忘れてしまいます。これはもったいないので、私は、読んでいるときに、覚えておこうと思うところは、ページの端を折っておいて、全部読んだら、その箇所をブログにまとめます。そうすると、大事なところは書き留めておけるので、後で、思い出したいときは、ブログの検索機能を使えば出てきます。

本自体はかさばるし、もう一度読み直すことがほとんどないので、全て、同僚に回したりして、自分でキープしません。


購入する時は、アマゾンがほとんどですが、最近は中古の本も買えて、激安です(1円とかも結構あります)。図書館に行けば2週間の貸出期間で12冊くらい借りれます。アマゾンプライムで無料で読めたりします。Kindle Unlimitedで、月額980円で読み放題ですので、もはや「本を買うお金がない」とかいう事はなくなりました。

また、最近は、読書の方法は、電子化などにより、バラエティが増えましたね。
 ●Audio Book
これは、「聞く本」です。私もランニング中や部屋の掃除をしたりするときに、聞いています。ここは、結構ビジネス書があって、ドラッカーなんかもありますが、軽い本のほうがこの方法には適している気がします。「倍速モード」とか速く聞きたい人向けサービスもあります。また、結構割引があるので、通常の本より安い場合もあるので、お得です。車運転中とかもいいでしょうね。

●電子書籍
これは、今、凄くホットですよね。Kindleでよくスマホにダウンロードします。満員電車の中とかでは、ページをめくらなくていいので助かりますし、出張などの時にたくさん本をバッグにいれなくていいのもいいですね。


●要約サービス
それでも忙しいという人には、本の要約をメールで送ってくれるサービスもありますので、それで気にいった本を読むとかの方法もありますね。

人間は環境の変化に対応することにより、強くもなり、弱くもなります。いい環境になると、弱くなる事が多いような気がします。これって、「不都合な真実」ですよね。

電卓が登場して、「暗算」の能力が弱まりました。ワープロやPCの登場で「漢字」が書けなくなりました。そして、ネットの登場で、知らない事はネットですぐにググればよくなり、「本」を読む必要がなくなりました。昔は、知らない事を調べるのに本は貴重な情報源だったわけです。しかし、本を読まないと「考える力」が落ちてきます。

本を読むと一番いいのは、それを機会に「考える」ということをするからなのだと思います。知識を得ようするときは、ネットで検索すれば出てくるのでそれで十分です。普段の仕事では、皆、何をすべきかわかっているので、あまり「何でこの仕事しているんだろう」とかは考えません。よって、たまには、本を読むと、そういうことについて考えるヒントに出会ったりします。

考えると言えば、10年ほど前に、ハーバード大学の人気講座が「白熱教室」としてNHKのTV番組で放映され人気を博し、「これから正義の話をしよう」という本もベストセラーになったので、知っている人も多いかと思います。

「1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか? 金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか? 前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか――。」なんて話があり、正解がないので、考えさせられました。

本の中には、アリストテレスの話もあり、彼が言うには、美徳を身につけるのは笛の吹き方を習得するのと似ている。本を読んだり講義を聴いたりして楽器の演奏を覚える人はいない。練習しなくてはいけない。ヴァイオリンを奏でずにヴァイオリニストにはなれない。美徳も同じだ。「我々は正しい行動をすることで正しくなり、節度ある行動をすることで節度を身につけ、勇敢な行動をすることで勇敢になる」と彼は、説いています。どうですか、いい話ですよね。


もうひとつ、私の一押しの本を紹介します。「リプレイ」という小説です。これは、40歳すぎの男性の話で、彼は、ある平凡な人生を送っていましたが、40過ぎで死んでしまいます。そして気が付いたら、大学生時代に戻ったところから話ははじまります。これ本当にお勧めですので、是非読んでみてください。人生観変わりますよ。私もこの本だけは、手元にずっと持っています。

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キャリアの本書きました。約30分で読めますので、是非ご一読ください。

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