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🚽トイレの手洗い水道を修理する 10/4(火)

高齢認知症の母が一人暮らしする実家であるが、実は去年からトイレ前の手洗いの水道が、多分パッキンが老朽化してだと思うが、水が漏れるようになっている。

去年から再々、来客の際に不便だから修理してくれと言っていたのだが、母は
「私は不自由しとらんよ!
あっち(脱衣所の洗面台の水道)で手を洗えば良かろうが!
そっちは使わん!
不便やし!」
と言って修理しようとしない。

不便なのは水漏れするからだし、来客も私も不便なので、父親問題がほぼ片付いたこのタイミングで、そうだ修理しようと思い業者を私が頼んだ。

ちなみにこの手洗い。
剥がしたが、この握り手にベタベタビニールテープが貼ってあった。

手洗い

↓水漏れしますと主張。「洗面台」は風呂場の洗面台のことである。

ビニールテープの跡が結構分かる。

修理の詳細は省くが、修理業者が来て修理する時間と、私が友人と実家で楽器の練習をすると言っていた時間が重なってしまった。
耄碌してはいるが、母もいるし、工事中、無人で業者がうろうろするわけではないからいいか…と思っていたら甘かった。

練習がひと段落して、工事の様子を見に行ったら、トイレ前で、業者と母親が廊下に座って見積書を前に話している。
母の声がする。
「あら〜、あなた、これは高いわねえ〜。
もうここはね、哀れな年寄りの一人暮らしでお金がないのよ〜。
この廃材引き取りっていうのは何?
これを削ったら、少しはお安くなるの?」

…値切っとる!

銭ゲバ!

「え、いえ、でもこれは廃材なので普通ゴミでは捨てられませんよ。」
という困惑する業者の声が聞こえる。
そうだろうな!
廃材は産業廃棄物だからな!

横から覗き込んで、まあ、確かにちょちょいと水道を直すのには昭和感覚では高く感じる値段だが、出張費と工事費と部材と廃材処理の金額合計としたらこんなもんだろうなという金額ではあった。

ただ、母が横から廃材は引き取らなくていいと言って聞かないので、廃材引取りは削除してもらって値引きしてもらう。
母は得意げであったが、
「そんなのはゴミに混ぜて捨てたら分からんよ!」
と言い放った。
やめろ。

とりあえず、水道管の短い部材くらい何十年置いておいても困らない程度の敷地はあるので、庭の倉庫の端にでも置いておこうと思う。
何十年か後、この家を取り壊す時にまとめて廃材になるだろ。

修理された水道

ともあれ水漏れがないことを確認して、一年ぶりに水道が使える、と、蛇口を捻ったら、べたりとした。
うわっ、ビニールテープのあと!!

交換した部材

交換した箇所だけピカピカである。

しかし、トイレから出て手を洗おうとしたら、こんなベタベタした握りが握れるかと思い、トイレクリーナーでゴシゴシ磨いていたが、なかなか粘着物質が取れない。

母が言う。
「あんたそんなんベンゼンじゃないと取れんよ。
それに私はそんなところ使わんけん関係ない!」

ガタガタ言わずにベンゼンを出せ。
揮発性の有機溶剤の匂いに耐えながら拭いてみたら、かなり取れた。

綺麗な握り

ちなみに、これだけ「使わない」と言いまくっていた母だが、数日後、めちゃくちゃ普通にここで手を洗っていた。

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