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💐深夜に花の所在を尋ねる電話がある 11/29(火)

さて。
高齢認知症の実家暮らしの母の観察日記は続く。

メモが捨てても戻ってくる怪異

先日18日から、メモの要件を「了解した」と言って返しても、こちらが帰宅したら置き直す攻防が続いている。
メモはどうやら二枚あったらしく、一枚は捨てたが、この別の一枚が戻ってくるのは実に三回目である。
なお、二回目は、戻ってくることを予測してゴミ箱に捨てたのだが、何故か母はゴミ箱からメモを拾ったらしい。

拾うな!
捨てろ!

最近は掃除も行き届いているところと、行き届いていないところのムラが激しい。

卓上

台所テーブルの上はチラシが散乱しがちである。

母の部屋

ふと母の部屋を見ると書類が散乱していた。
本人としては書類整理をしていたらしい。
かえってややこしくしているようにしか見えないが、まあ大事ない。

ところで客間であるが、応接のテーブルを母が弔意の花で埋めていたので、来客に茶も入れられなかったので、昼間一旦花を避けた。

と言ってもテーブルの上から避けただけなので、部屋の奥の人形の上にひとつ、窓際に一つ置いただけである。
首をちょっとだけ回せば、絶対に視界に入る位置でもある。

避けた。

一見で絶対にわかると思って、母に言うのを忘れて帰宅した。

午後11時10分。
モンスターエンカウント👾の着信音が鳴り響く!

あんた、花がないとよ!
花をどうしたとね!?」

母は狂乱していた。
うん。横向いたらあるよ。

「ちょっと避けただけやん。
窓際みてん。」
「窓際ってどこね!」
…。

窓際は窓際である。
「テーブルに向かって立って〜。」「正面の武者人形を見て〜。」「そのまま右を見て〜。」
音声操縦かよ。

花は、翌日行ってもそのまま窓際にあった。
戻さんのかよ。



投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。