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雪かきが大変すぎて、マインドフルな境地に至った。

私はいま北海道のニセコ に住んでいる。

北海道と聞いて、まず思い浮かぶのは「寒そう」「雪やばそう」だろうか?

※ニセコ というエリアを知らない方・興味がある方はぜひこちら↓の記事もどうぞ。

ニセコ は世界屈指の豪雪地帯なので、ニセコ での生活は、重労働である「雪かき」とともにあるといっても過言ではない。

そしてこの大変な「雪かき」に対して、最近新たな境地を見出したのでシェアしたい。

雪かきは外注するもの?

いま住んでいる賃貸物件の契約の際、不動産会社の担当のTさんより、敷地内の除雪を業者に依頼することを提案された。これまでの入居者は例外なく依頼しているそうだ。

▼Tさんについての記事はこちら

除雪料金は、シーズンで130,000円。(雪のある期間:12月から4月くらいまでかな?)ぱっと見「高いなー」とも思うのだが、基準がわからないので、それが高いのか、リーズナブルなのかは検討がつかなかった。

パートナーのマイコーさんとも話し合った結果「まずは自分たちでやってみよう!」となり、Tさんには、その旨を伝えた。

Tさんは承諾し、「覚悟してお越しくださいね!笑」と一言添えてきた。

そんな一言に、ちょっとハラハラしつつも、私は「雪国育ちだし、雪かきも子供の頃からちょいちょい手伝ったりしてきたし、大丈夫だろう」と思っていた。

...が、甘かったーーー!
除雪、頼めばよかったーーー!
この重労働は13万円支払う価値があった気がするーーー!

...といった心の叫びは、ここに住み始めてから1週間もたたないうちにやってきた。

最初は新鮮で楽しんでいた除雪も、毎日毎日続くと大変になってくる。
自分たちのタイミングで、「やりたい時にやる」ということができれば良いが、我々の都合なんておかまいなしに、雪はどかどかと容赦なく降り積もる。

外出しようと思えば、30分前くらいから車周りの雪をきれいにして、車の凍りついたフロントガラスをあたためて、視界を確保してやっと、スタートラインに立つことができる。

Tさんの「覚悟してお越しくださいね!笑」という言葉が脳裏で反復し、Tさんのほくそ笑んでいる顔が浮かび、なんとも言われぬ気持ちになった。

雪国の、実にシンプルな暮らし

雪かきを1日サボれば、サボった分だけのツケが回ってくる。
実にシンプルなシステムではないだろうか。
しかも、放置しておけば、雪が踏み固められたり、溶けた雪がまた凍って氷のレイヤーができたりして、余計大変になる。

雪国暮らしというのもまた、実にシンプルである。
大雪という自然の宿命と、ただ向き合う。
誰から称賛されるわけでも、お駄賃をいただけるわけでもないが、大切な時間と体力を使って、ひたむきに雪と向き合う。

雪かきに使う、マインドフルな時間

そして考える。
大雪と向き合う1日24時間のうちの「1時間(少なくとも)」を、東京にいたらどのように使っていただろうか?

きっと、「愛の不時着」を見たり、「鬼滅の刃」を見たりしてなんとなく過ごしていただろう。(誤解のないように、念のため記しておくが、これらの作品は大好きである。)

だとすると、大自然と向き合う1時間はすごく尊いと思えてきた。

目の前の雪をひたすら片付ける、という動作は、やり始めると「フロー状態」になり、かなり没頭できる。やり終わった後は汗ばみ、適度な疲労感と、爽快さが残る。

ここ数年で流行りのマインドフルネスという考え方が、雪かきと重なったという気づきであった。

むろん、「愛の不時着」や「鬼滅の刃」を見ているときだって、マインドフルではあるのだが...。

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本日のイラスト「今日も今日とて」Day In, Day Out

P.S. 雪かきをすれば、ジムに行かずとも運動になる。最近マイコーさんの腕の筋肉がパンプアップし、かっこ良くなってきて、ふたりで騒いでいる。

Nashy(なっしー)

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