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どうやってnacioさん家の実家は墓じまいしたの?

ふとしたご縁とその方の会話の中から、「私の実家、墓じまいしたんですよ」って話になった。
というか、聞かれても無いのに私が言っていたのかもしれない。


そんな流れから、「墓じまい、どうやってされたんですか?」と質問されまして。
なんとなくはわかるけど、立ち会ってやったわけじゃないから、はて…
(墓じまいしたときはメキシコ生活してました)

そう思って、全プロセスを担った母と姉に電話をすると、「ちょうど昨日、お客さんに”どうやって墓じまいしたの?”って聞かれたばかりやねんー。」と、実家メンバーに墓じまいの質問シンクロが起こっている。笑

なんの因果かは知らんけど、一定のニーズがある話題なんだなぁと思った。


私もしっかりプロセスを覚えておくために、今日の徒然は番外編、【どうやってnacioさん家の実家は墓じまいしたの?】を書いてみようと思います。

こういうのもたまにはいいよね。お彼岸だって近いしね。






①永代供養でお世話になる場所を探す


門徒としてお世話になっているお寺さんに「永代供養」があるかを確認する。

もし永代供養をされているなら、そこでお世話になる流れになるのでは、というのがnacio母談。

そして門徒であるお寺さんは永代供養をされていなかったので、別途お墓屋さんやCMなんかで良く見かける永代供養をされている場所を探して、そこにお世話になる事となりました。

お仏壇屋さんやお墓屋さんがされているのも、最近増えていますよね。

ちなみにnacioさんの実家がお世話になった場所は、合同での供養と個別の供養があったと記憶しております。

そうそう、nacio実家は浄土真宗。

家族が女系で世話をする人がいなくなる、もしくはしまう手間を子供の代にかけてしまうのが目に見えているので、今のうちに永代供養、墓じまい&仏壇じまいをしたい旨を話すと、「そうですよね。そういったご家庭が増えています」と、優しく受け止めてくださいました。
中には門徒さんが減るのを危惧して、なかなか話が進まない、なんてこともあるのかなぁと思う。

日本仏教の宗派&お世話になっている住職さんにもよるのかも、なんて思います。
(別宗派の方で、お坊さんにお布施を届けて「中身を確認してください」と言って、このお布施金額じゃ足りませんってアピールされる僧侶もいらっしゃるという話も聞きますからね…)


脱線しかけたけど、第一ステップ。
「お世話になっているお寺に永代供養があるかどうか」を確認。
あればそのお寺にお世話になるか、ない場合は別の供養の場所でお願いする線が濃厚のようです。




②お寺さんに「お性根抜き」をお願いする

自宅にあるお仏壇、亡くなったご先祖さまたちの魂が宿るものですよね。
そのまま処分ではなくて、お性根抜き(おしょうねぬき)、閉眼供養の供養をするためにお寺さんに来ていただいて、お経を唱えていただきます。

ちなみにこのお仏壇、お性根抜きのあとはどうするの?ってなりますよね。

なんと、自治体にもよるらしいですけど、粗大ごみに出せるらしいです。
お性根を抜いてちゃんとしたよって場合でも、ちょっと抵抗ある気がしますね。
粗大ごみの日に見かけると、ちょっとぎょっとしてしまうかも。

そんな感じで抵抗のある場合は、お仏壇を購入された販売元に問い合わせてみてください。引き取りのサービスをされているところも増えているはずですよ。




③必要な書類を揃えて、お墓の性根抜き&墓じまいをしてもらう

お仏壇だけでなく、お墓もありますよね。
永代供養をして墓じまいとなると、ご先祖さまたちが代々入っているお墓のお性根もぬいてちゃんとしなくちゃですよね。

ここも、プロセス②同様にお寺さんと予定を合わせて、お経を唱えて供養をしていただきます。

また、お墓をたたむ場合は、必要書類が要るんですよね。
はい、「改葬許可書」です。

自治体の役所にいって「永代供養で墓じまいをするので、改葬許可書をお願いします」と書類を準備しましょう。

私nacioの実家のように、入っているご先祖様が限られている場合はその数も少ないですが、お墓の中に入っていらっしゃるご先祖様全員分の改葬許可書が必要となるんです。

時代によっては、「そんなもんないで」ってなりますよね。
でも、戸籍を遡ってそのお墓に入っていらっしゃるご先祖さまの人数分の枚数を、役所が出してくれるとnacio母談。

手渡されたその枚数分、必要事項を記入しましょう。
この書類は墓じまいをするにあたって、墓石を動かしてくれる業者さんに手渡します。

実家の経験の場合は、祖父がお墓を作った際にお世話になったお墓屋さんがお性根抜き後の墓石のケアを請け負って下さいました。


また、祖父母は離婚をしておりまして。
祖母の時はそのまま永代供養の運びとなりました。
(この時必要だったのは火葬証明書だったとのこと。お墓屋さんが手厚く動いてくださったおかげかもしれませんね。感謝合掌。)


最近はお墓を持つ人が減っているので、お墓屋さんが霊園を持っていたりする場合は、永代供養をお願いするとお墓の引き取りを請け負ってくださるところもあるようです。

このプロセスは、「永代供養をお世話になる先」によっても変わるかもしれないので、参考にする場合は問い合わせてみてくださいね。



これで永代供養の完了!

だからって放置をせずに、ご先祖様のことを思いましょ❤

今のあなたがそこにいるのはご先祖さまのおかげでもあります。
お家にお仏壇がなくっても、ご先祖様が眠る場所が今までの墓地から永代供養の場所に変わっても、ご先祖様を想うことは物質的な形式に関わらず、どこでもいつでもできますからね。



おまけ


というわけで、nacioの実家の墓じまい&お仏壇のお性根抜きと永代供養は、①~③に書いた通りに全て進みました。

永代供養をお願いする人数にもよると思うのですが、我が家でかかった費用は、永代供養の費用、お布施などなど込んで約30万円ほど。

でもnacioさん実家のお墓は、入っている人が少ない分家だったんです。
これが本家となってご先祖様が沢山いらっしゃると、かかる費用も増えたり、またお布施の規模でも費用は変動すると思われます。



そして、我が旦那さんはアメリカ人。
はて、永代供養とかするのかしら?と思って母にインタビュー後に旦那Gさんにインタビュー。笑


結果、永代供養とか無いみたいですね。

そりゃあそうか、まず「お仏壇」のコンセプトがない。
日本のように、ご先祖様にする節目節目の法要もない。
(ちなみにお布施と亡くなったあとの法要のことを話すと、「そんなビジネス仏教なの?!」ってびっくりしてました。笑 あくまで個人の感想ですけどね。)


そして、なかなか話が進みにくかったのは「火葬」に対する価値観。

火葬って言われると、日本だと骨を拾うって思うんですよ。
(多分、ほとんどの日本人がそうだと思う)

でも西洋、土葬もあるんですよね。
このポイントも「骨を拾う」っていうコンセプトがあまりないことに関係してるのかも。

土葬の人、火葬をして骨壺に納めずそのままの人もいるし、遺言書に書いてある場合はそのWillに沿って海にまいたり野球場にまいたり、自宅のリビングに骨壺を置いている方と色々のようです。

だから「拾ったあとの骨どうしてるの?」って聞いても「??」みたいなのを何度か繰り返して、火葬もとい葬ることに関する価値観のズレ→話のズレとなって、久々カルチャーショック発動でした😂


そうだ、2017年の1月末に旦那さんのお母さんが亡くなられて。
「あぁ、お葬式できた!すぐ飛んでくのね!」って思ってたのも私だけだった。

参列しやすいように、土日に葬儀をするように予約を教会に取るらしいです。まさかの週末予約制。でも、なかなか予約が取れなくて。爆
予約のとれたのは3月の中旬。セレモニーに合わせて義母が住んでいた周辺に行ったのを思い出しました。

こんな理由でお葬式に時差が出るんや。。。
なんか、ワイドショーで見る芸能人のお悔みの会みたい、と一人ちょっと不謹慎だった日本人の私。

義母は火葬を選んでいた&カトリック教徒だったので、彼女の骨壺を教会に置いて、お別れの会をしましたね。
亡くなってすぐでもなかったので、教会を後にした立食の場でも「ちょっとしんみり、でもこんな女性だったよねって想いを馳せて偲ぶ会」のような雰囲気でした。

でも、あの寂しくはあるけど比較的明るく送っている雰囲気、なんかいいなぁとも思ってしまった。
(むかーしのCMで明るいアフリカのお葬式とか無かったでしたっけ?いいですよね、ああいうの。)


そうだ、土葬と言えば。

一人一体埋める場所が要るから、場所も減ってくる。だから火葬を選ぶ人も増えてるそう。

また、土葬の場合は家族の横の場所を予め確保されてる人もいるんですって。夫婦で亡くなった後も隣同士で、みたいな感じで。


そして数年前に立ち会ったメキシコの田舎でのお葬式も、土葬でした。
また、夏は雨季での雨が凄くって、地崩れをしてキャスケット(棺桶)が出て来るどころか、白骨が出て来ることもあるらしい💦

去年の夏のハリケーンや各地で水が溢れてたことで、お墓が地崩れして白骨でてきたなんて地元ニュースでみましたもんね。
(その白骨の写真もまた乗せるのよ、Facebookでチェックしてるメキシコのニュースはさ😂)


そういうのが起きないように、参列した葬儀では、掘った穴に棺を納めた後、コンクリートを流していました。


あれ、見ててすっごくせつなかったなぁ、なんか。



って訳で。
永代供養からの墓じまいへの経験談と、外国でのお葬式やお墓の雰囲気などをまとめてみました!

何らかの参考に、そしてお彼岸シーズンですから、ご先祖様のことを思うきっかけになると嬉しく思います。


お、3900文字強だ。結構書いたねー!
長文にも関わらず、最後までお付き合いありがとうございました!














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最後の最後までお読みいただきまして、ありがとうございました! 良い息抜き時間になりましたように。