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本が好きになる読書のススメ

「読書離れ」や「本が売れない時代」という言葉が浸透してからもう何年も経ちますね。私の周りにも、漫画は読むけど文字ばかりの本は読まないという人や、読書はしたいけどなかなか続かないという人が増えてきているように感じます。

そこで今回は、読書が好きになる本の読み方を考えてみました。

本が好きだからこそもっといろんな人に本を読んでもらいたい!そんな気持ちで考えたことをつらつらと綴っていきたいと思います。


読書好きが教える本の楽しみ方

世の中には、小説、漫画、エッセイ、ビジネス書、ノンフィクション…など様々な形態の本があります。私はどのジャンルも満遍なく読みますが、どれを読んでも読書だと思っています。これから書いていく楽しみ方5箇条を参考に、好きな本から手に取ってもらえたら嬉しいです。

①最初から最後まで全部読み切らなくてもいい

本を読むというと、最初から最後まできっちり読まないと次の本を開いてはいけないと思っている人がいますが、全くそんなことはありません。読書好きな人ほど大量の積読をしています。

私は1年で600冊ほど読みますが、常に手元に読んでいない本がたくさんあり、部屋が本で圧迫されています。先に買った本を読まなくては、先に借りた本を読まなくては、と思わなくていいんです。

今1番興味がある本を手に取ってください。パラパラと読んでみて、ちょっと違うなと思ったら一旦置いておけばいいんです。

好きなところだけ読むのもいいと思います。せっかく借りてきたのに、せっかく買ったのにもったいないと思わないでください。本には出会うべきタイミングがあります。それが面白くなかったということは、今のあなたには必要ない本だったんだと思います。

でもそれが一生必要ない本かというとそうでもないのが読書の面白いところ。次に出会ったときには人生を変える本になるかもしれません。

最後まで読み切らなくても全然いいので、次々いろんな本を手に取ってもらいたいなと思います。

②漫画も立派な読書

最近小説のコミカライズ作品が多いですよね。どうして全く同じ内容なのに漫画化するんだろう?と思っていたんですが、小説は読まないけど漫画なら読むという層がかなりいるということが判明。漫画化することでもっとたくさんの人の元に届くんですね。

私も漫画は大好きなんですが、就職活動で「面接で趣味は読書ですって言ったけど、本当は漫画しか読まないんだよね」と言っていた子がいました。なんで!?漫画だって読書じゃん!胸張ろうよ!と思ったことを覚えています。

漫画には漫画の良さがあります。でも漫画しか読まないというのはもったいない!漫画と同じくらい面白いファンタジーが小説にもあるんです!

最初から先がわからない長編シリーズはちょっと…という人は、コミカライズ作品や映像化されたものの原作小説から試してみてください。展開がわかっていると情景がイメージしやすく、ここがこうなっているのか!という発見があって楽しいと思います。

③毎日読まなくてもいいし、読みたくない日はお休みしてもいい

読書を初めても3日坊主になってしまうという人はいますか?全然いいです!

私も全く本を読まない日はあります。見たいドラマがあったり、今日はゲームの気分だったり、そんなことより早く寝たい!という日だったり。

全然いいと思います。むしろ習慣にしないといけないと思ってしまうと楽しくなくなってしまいますよね。

本は、どうしても続きが気になる!という気持ちの時に読むのが1番楽しいと思います。そうじゃない日は無理せずお休みしましょう。

④内容を全て自分のものにしなくていいい

ビジネス書やノンフィクションを読む時に、この本から"学び"を得ないとと思ってしまうことはありませんか?特に自己啓発本からはそういうプレッシャーを感じますよね。

楽しく読んで最終的に身になったというのであれば、とても素敵なことだと思います。でも、読む前からこの本を読んで勉強するぞ!と思って読み始めると、期待外れだった時のがっかり感が倍増するような気がします。

自己啓発本やビジネス書も所詮人が書いたものなので、どんなに偉い人や成功した人が書いていたとしても、自分の価値観にピッタリハマるということは稀だと思います。

1冊の本から100学ぼうとするのではなく、100冊の本から1ずつ学んでいくのが実際のところなのではないかと。だからといって100冊から学ぶぞ!という心構えだと、早々にうんざりしてしまいます。

読書の基本は楽しむこと。その時はサラッと読み流していたセンテンスが無意識下に残っていて、すごく先のタイミングで助けになるということもあります。

何かを学ぼうという姿勢で読書をするのではなく、結果的に何かヒントがもらえたらラッキーだなくらいの気持ちで読んでほしいなと思います。

⑤困ったとき、つらいとき、助けてくれるのは本

本を読むということは、自分の生きている世界以外のことを知るということでもあります。

世の中の大抵の困りごとは、すでに同じ悩みを抱え解決した人が存在します。そしてありがたいことに、それを本にして残してくれている人がかなりの数いるのです。

それを知っているだけで、もうどうしようもならないくらい追い詰められた時の拠り所になると思います。本を読んだことで得た知識は、回り回って未来の自分を救うこともあるんです。

読書は所詮娯楽

親や先生から「本を読みなさい!」と言われて読む本って面白くないですよね。

特に読書感想文のためにゴリ押しされる本なんて最悪です。普通に出会えば虜になったかもしれない本でも、これを読んで原稿用紙5枚分の感想を書きなさい!と言って渡されると、読む前からげんなりしますよね。

私も子どもの頃から読書感想文は嫌いでした。本読むと勉強になるでしょ!この本から何を感じた?タメになったでしょ?と強要されている気分になります。

本の感想なんて大体は、「あー面白かった!」か、「これは微妙だったな」の2択です。それでいいんです。

読書は、将来のためとか、受験のためとか、そういう気持ちでするものじゃありません。ゲームやスポーツや音楽やメイクやファッションと同じ娯楽なんです。

もちろん読書が好きなことで、結果的に受験や将来のためになることはあると思います。でもそういうことの前に、まずは本を読むということを楽しんでもらいたいと思います。

子供の頃の新しい物語を知ってワクワクした気持ちを思い出してほしいです。本を読むということは、そのワクワクを何度も味わえるということです。

だからこのnoteもただの布教です。私の推しジャンルである読書を布教して、出版業界にお金が回ったら、新しい本が出て自分の楽しみが増えるじゃん!という思いだけで書いています。

みんな!本読もう!

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