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【7SEEDS】人類が滅びた世界で生き抜くためには?ディストピアサバイバルSF超大作

過去に、「ミステリと言う勿れ」の作者の田村由美さんは「7SEEDS」という漫画もおもしろいよ!という記事を書きました。

実はこの「7SEEDS」はネットフリックスでアニメ化されています。アニメの完成度もかなり高くて、原作のおもしろいところをそのままギュッと詰め込んだ内容になっています。

しかしこのアニメ、今のところあまり話題になっていないんですよね……。

田村由美さんの特徴的でクセになる絵柄にはファンも多いのですが、最近の細くて緻密な線で描かれる漫画に慣れている人たちからするとちょっと手に取りづらいようで、同じテイストで描かれているアニメも敬遠されてしまっているのかなという印象です。

そのため、アニメは現在シーズン2までしか制作されておらず、原作は完結済みなのにアニメは冒険の途中で立ち止まっている状態。このままでは終われません。

このアニメの続きが見たい!ということで、「ミステリと言う勿れ」の映画化で注目が集まっている今こそ「7SEEDS」を布教したいと思います!

「7SEEDS」の舞台は、人類が滅亡してしまった地球。選ばれた一部の若者だけが、人類存続のために冷凍保存されていました。物語は、そんな彼らが再び目覚めるとことから始まります。

何が怖いって、冷凍保存されている少年少女たちは、何も知らされていないということなんです。地球が滅亡するかもということも、自分たちが冷凍保存されるということも、何も知らずにいつもと同じように眠りにつき、目が覚めたらそこはジャングルという状況。かなりえぐいです。

もちろん家族や友人も死に絶えていて、最初は「これって本当に現実なの?」と半信半疑の主人公たち。それでも生きていかなくてはいけないので、必死でサバイバルを始めます。

全滅のリスク回避のため、冷凍保存は日本各地で数人ずつ行われていて、各チームがそれぞれの場所で目覚めていました。1つのチームに主人公が1人という形で、主人公が入れ替わりながら物語が進んでいき、徐々に日本の現状が明らかになっていきます。

人類が滅んでしまうという瞬間を目の前にして、人々が未来に残そうとしたものは何なのか、生き残った者たちは何を希望にして生きていけばいいのか、そんなことが丁寧に描かれている作品です。

登場人物1人1人の事情にもかなり深く切り込んでいて、「ミステリと言う勿れ」でも取り扱っているような深いテーマが度々登場します。

正しい教育とは何なのか?生きるか死ぬかの世界に芸術は必要か?生き残る人と切り捨てる人をどんな基準で選ぶのか?…などなど、死を目前にした人たちの生き様をいろんな角度から描いている大作だと思います。

物語を通していろんなことを考えるし、登場人物に感情移入して涙が止まらなくなることもあります。ものすごく魂を揺さぶられるストーリーなので、感情を大きく動かされる物語が好きな人はきっと楽しめるはず。

ぜひまずはアニメを!そして続きが気になったら漫画も読んでみてください!最初の方は何が起こっているかわからないと思いますが、登場人物が増えてくると一気におもしろくなります。

「ミステリと言う勿れ」ロスのみなさん!「7SEEDS」を観るのです!


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