見出し画像

JO1のライブに行った話。

人気アイドルグループJO1のアリーナコンサートに参戦した。

コンサートが行われたのは、大阪市港区にある1万人収容の「丸善インテックアリーナ大阪」。
世界的にも珍しいと言われる半地下方式のメインアリーナは、一部を除きほとんどどの席からもステージを一望することができる。

JO1とは

日本の吉本興業と韓国のエンタテインメント企業CJ ENMによる合弁会社のLAPONEエンタテインメントに所属する、日本のグローバルボーイズグループである。

韓国の人気オーディション番組「PRODUCE101」の日本版「PRODUCE101JAPAN」で合格した11人から結成され、2020年「PROTOSTAR」でデビューを飾る。
新鮮でリズミカルなサウンドは、韓国と日本で合同に制作されており、K-popとJ-popの良いところを掛け合わせた楽曲が特長といえるだろう。

よく勘違いされるがメンバーは全員日本人である。

公式ファンネーム「JAM」

ファンの総称である「JAM」という名前は、それぞれの頭文字を取って「JO1 And Me」に由来しており、単語自体にも「人やものを満杯に詰め込む」という意味合いを持っている。

「ライブ会場をJAMで満杯に埋める」といった理由があることもメンバーの口から語られている。


JO1の魅力

11人という大人数グループで、圧倒的なパフォーマンス力とパワフルな歌声を披露できるところが最大の魅力といっていいだろう。
韓国の音楽番組「M COUNTDOWN」にもたびたび出演し、日本だけでなく海外からのファンも多い。
またバックグラウンドも11人11色であり、解体士や美容師だった者、当時高校生だった者、就活生だった者などさまざま。

登場時、彼らは決まって「GO TO THE TOP!JO1です」と言って挨拶する。
プロとして常に努力を惜しまずTOPを目指す姿に、その言葉の重みが年々深まっていくばかりである。


彼らとの出会い

私が彼らを知ったのは、友人の勧めがきっかけだった。
なんでもそのオーディション番組は、視聴者が練習生に投票することで順位が決まり、それによって合格が決まるというものだった。しかも選ばれる人数は101人中、たったの11人。
想像していたよりも壮絶な人間ドラマが繰り広げられていたのだ。

練習生たちが汗を流し、ひたむきに夢に向かって努力する姿は、就活を終え新たに始まる新生活に不安を抱いていた私にとって、とても勇気をもらえるものだった。

そんな彼らのデビューした年と、私が新社会人になった年は同じである。
そのせいあってか、新型ウイルス蔓延で生活が変わってしまったことへの不安や焦りが誰よりも共感しやすかったのかもしれない。
だからこそ、いつか実際にライブに行き、今までの彼らの努力の結晶を見てみたいという想いが強くなったのだ。

「絆」で結ばれたアリーナツアー

デビューと同時にパンデミックが始まったため、有観客でのライブは、デビュー1年後に神奈川で開催された「OPEN THE DOOR」のみだった。
またその1か月ほど前、メンバーの金城碧海が一時活動休止中だったこともあり、10人でのライブ開催となった。
様々な局面を乗り越えながら、そのそばにはいつもファンの存在があった。

それが3年目を迎えた今年、初のアリーナツアー「2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ‘KIZUNA’」が決定。

メンバーも11人に揃い、ファン待望のライブツアー決定の報告に、「このために生まれてきたんだ」と涙を流し喜びを噛み締めるメンバーもいた。

現在もツアーは開催中で、各メンバーの出身地でもある愛知、大阪、神奈川、福岡、東京など5都市を回り、オンラインでもライブ配信される予定だ。

「最高」が更新される音楽

開園時刻になり、大音響の中彼らが登場した。
スタンド席だったが、双眼鏡も要らないほどの視線距離にいる彼らを初めて肉眼で見た瞬間、やっと会えたと思った。

メインボーカルである河野純喜は、持ち前のパワフルボイスでアリーナいっぱいに歌声を響き渡らせていた。
それは生バンド演奏の音量にも負けない程で、伸び伸びと気持ちよさそうに歌う姿は、オーディション番組で見ていた頃と変わっていなかった。

全体を通じて激しめの曲調のものが多く、あれだけ1曲のエネルギー消費量が半端ないセットリストをこなせる日本人アイドルグループは見たことがない。

彼らがここまでどれだけの練習を重ね、どれだけの想いを抱いて舞台に立っているのかを想像しただけで、自然と涙が込み上げた。

彼らの音楽は、常にその時の「最高」をアップデートしていく。

TOPを目指す彼らと同じ景色を見るために、一ファンとして、これからも目を離さず応援していきたいと心から思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?