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2ただの言葉集め。詩ではないのかも知れない

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変な私が集めた、変な言葉です。(2018〜2019年) だいぶ人間不信になっていた頃に書いたもの。
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【孤独の、『其れ』】

孤独を語るのは 簡単ではない 反対に 喜びを語るのは容易だ 喜びはすぐに弾け すぐに拡散していく 喜びは、それでも はたと見ても、其れと分かる 孤独はどうだろう? 水面へ一滴だけ垂らしたインクのように 鈍く波打ち、形も歪に広がってゆく そして、いつの間にか、一体化したように見える だが、それは無くなったわけでは無い 融合しただけのことだ いずれ何十滴、何百滴、何千滴と滴れば やがて比率は逆転し、全てが呑み込まれてしまう 透明だった水は 様々な

【ゆるせない】

足掻くことの意味と 嘆くことの意図は 私だけが知っていて 呼び覚ます声は あなたにだって届くと思うのに 全ての死を 願って止まないの 力付くで 私を殺してみて

【憂焼け - ゆうやけ - 】

夕焼けの中に紛れ込んだ偽善者たちが 私の答えをほくそ笑んでいる 次は誰だ次は誰かと 選ぶ間も無く そのヤイバは私の方へ向けられて 強がっても弁明しても 何にもならない 何も得られない 乗せられて 私がいつの間にか消えてしまう 何処かに消えてしまえば楽なのかも知れないと いつか何処かで気付くのかもしれない 今のままでは 何も叶わない 何も救われない どうしてそんな風に 私を見るの? あなたたちは、上辺だけなのに 私のことを本当に救う気なんて ないく

【憂暮れ   - ゆうぐれ -】

私の悪魔が目醒めそう 私の道徳が壊れそう 夢であればどれだけ良いか 夢だけで終わらせていれば どれだけの人が不幸にならずに済んだことか 私の名前を もう誰も呼ばないだろう 愛を呼ぶことも無いだろう 全てが無で 全てが虚で 叶う願いなど、初めから無かったのに 欲をかいて身を滅ぼすことになってしまった 『始まりは終わりの始まり』 いつか何処かで聞いた、そんなひねくれた言葉も 今ならすんなりと私の胸の奥に溶けて行く どうしてもっと明日を考えられ無かったのか 考

【ハッピーエンド】

私の影が ずっと前から ちらちら遊んでるの 私の意図せぬ場所で 私の意図せぬ時間で 私の出来ないことを 私の影は 影の世界で夢を叶えてるのに 私は 光に溢れた世界では 生きている価値も無い 生きる術が解らない 縋り付く誰かを 餌食となる誰かを ずっと前から 探してるの

【暴かれた真実】

冷たい湖の水面に 木の葉が落ちて そのままプカリぷかりと、浮かんだまま 彷徨うように ただひたすらに 沈みゆく時を待つように その世界を味わおう 『約束出来る?』 「約束は出来ないけど」 『約束してくれる?』 「確約は出来ないけど」 そんな言葉もまた、 沈みゆく時を ただひたすらに 待ち続け 彷徨っている 答えなど 誰もが知らないのだろう 不確かな事は多いけれど 確かなものなど そう多くはないのだ しかし、罪深さは知っているからこそ 責任を負わないよう上手く

『目を瞑ることにさえカロリーを費やして』

【カラス】

見下しても見下されても 世界はいつだって 時を刻むのよ あなたが卑屈げに笑ったとして あなたが下からナメるように 品定めするように人を見たとして 時は平然と過ぎ去っていくのよ だから私は そんな時には 上を見るの 全て、リセットされる 気がするから

【強制と矯正と共生】

何もせずにいられる? それを全て明るみにして あなたを殺さずに いられる?

【木霊】

幸せそうに笑わないで 楽しげに歩かないで 私の前を横切らないで その先に待っている地獄を 私は全て 知っているのよ

【裏切り】

あらゆる刺激に吐きそうになる そんな極度の状態に私を連れてきたのは だあれ

【ウワベのセカイ】

助けて欲しいわけじゃない 自分が未熟なせいで起きていることなのに そんなの図々しいでしょ 悩みを聞いてもらいたいわけじゃない 誰かに話してどうにかなることじゃないの 分かり切ってる このズシリと重いナニカは 幾度となく、私を殺しにやってくる その正体を突き止めたい その真実を真実と知りたい わたしは 今どこに居るの?

【はじまりもおわりも】

一日の終わり ふぅーと深い声息を吐く 全て絞り出し リセットするかのように 今日もまた眠りにつく

【車窓】

京王線の電車に乗れば 空の青地に 低い雲を見下ろして 今日に感謝をするの