見出し画像

【暴かれた真実】

冷たい湖の水面に
木の葉が落ちて
そのままプカリぷかりと、浮かんだまま
彷徨うように

ただひたすらに
沈みゆく時を待つように

その世界を味わおう

『約束出来る?』
「約束は出来ないけど」

『約束してくれる?』
「確約は出来ないけど」

そんな言葉もまた、
沈みゆく時を
ただひたすらに
待ち続け

彷徨っている

答えなど
誰もが知らないのだろう

不確かな事は多いけれど
確かなものなど
そう多くはないのだ

しかし、罪深さは知っているからこそ
責任を負わないよう上手くかわすもの

非常口をチラチラ確認しては
逃げるタイミングを常に伺っている

『人間とはズルい生き物だ』?
そうでもないさ

これに抗うことなど、出来ないのだ
野性の名残りなのだから

それを失わないからこそ、毎時火事のような
このわだかまりから、
危機が迫ればいつでも逃れることが可能となっている

しかし、その《ズルさ》を失くしたとき、人は
火消しに躍起にならざるを得ない

消しても消してもまた発生する火種と
戦わなくてはならない

死ぬまで、一生だ

これを地獄とも呼ぶのだろう

生きながらに地獄とは何とも不憫ではないか?

たまに逃げることも、必要だ

家は、一つでは無いはずだろう?

そうだ、そう…

いつだってそう、頭では理解しているはずなのに

自分に出来るかが不安で
苦痛で

見てみぬふりをしてきた

毎晩襲う、何かに追われる夢
もがいても足掻いても、何も変わらぬそんな悪夢に

全てが支配されている気がしていた

見えぬ何かに怯えてきた

溺れている事に
気付けていなかったのだ

いただいたお気持ちは、創作意欲を掻き立ててくれる毛むくじゃらでニャァと鳴く息子・娘で分け合います(^_^)