あのそこが変だけど、と思ったら!

2010-03-27 11:45:05

18歳の少年の友達のS君はどこか神人(カミンチュ)の雰囲気を持っている。土木工事をしている父親の手伝いなどしているが、とある空き地を歩きながら「おとう、あそこ少し変だよ」と声をかけ、掘ってみたら、戦時中の銃といっしよに骨がごろごろ見つかったという。つまり彼には独特の感性・知恵があるのである。

高校を中退し、普通の勉強にはあまり興味はないのらしい背の高い風貌の彼は、いつもどこか遠くを見つめているような眼差しをしているが、その彼に県立図書館の郷土資料室でばったり会ったこともあった。

「君の友達はみな面白いね」と18歳君に言うと、「そうだよ。皆どこか変だけど面白いよ」と云う。名古屋からいきなり親の事業の失敗で沖縄に移住してきたS君などは、マックでバイトをしながら夜間高校に行き、おまけに親に給料まで絞られているというが、自転車で我が家の少年の10畳の部屋にやってきて、二人で徹夜でパソコンの組み立てなどしたりしている。

若者たちの知恵が痛みを伴っているということが言いたかったのである。それぞれの知恵がそれぞれの身体に脳に宿っているということ、ややもすると身近な世界の囚われ人になっていることが、すこし視線をずらすとまた見えてくるようだ。

一度S君にワタシの人生の予見(占い)をしてもらおうかなーー。

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